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zoom RSS モーツァルトの「ディヴェルティメント第15番K287」

<<   作成日時 : 2008/11/29 16:13   >>

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今日11月29日の土曜日、東京はたいへん晴天に恵まれました。また、もうすぐ冬というこの時期としてはめずらしいほど暖かい1日でした。

今日はモーツァルトの「ディヴェルティメント第15番K287」を聴きました。演奏はコレギウム・アウレウム合奏団員です。1974年、deutsche harmonia mundiへの録音です。

モーツァルトのディヴェルティメントというと圧倒的に有名なのは、第3楽章があの愛らしいメヌエットの第17番K334でしょう。この第15番K287は今一つ知られていないのではないでしょうか。

15番は17番と同じく6楽章編成を取っています。その楽譜指定は次のようになっています。
        15番K287          17番K334
 第1楽章 Allegro              Allegro
 第2楽章 Andante grazioso          Tema con variazioni (Andante)
 第3楽章 Menuetto            Menuetto
 第4楽章 Adagio               Adagio
 第5楽章 Menuetto            Menuetto
 第6楽章 Andante; Allegro molto      Rondo (Allegro)

これら2曲は相似といってもよいくらい、似ていて対をなしているのです。演奏時間も同じくらいの長さです。

ただし聞く側としては、K334の方はどうしても第3楽章に耳を奪われがちになります。これに対して、K287はだい2、4、6の偶数楽章すなわち緩徐楽章が極めて美しいのです。
モーツァルトの作品は感情表現が豊かだとよく聞きます。しかしこのK287に関しては、感情表現などという域を通り越しているのではないでしょうか。
ただただ美しいのです。ただただ天上の音楽なのです。

「春のうららの隅田川…」で始まる滝廉太郎の「花」という歌では、隅田川を川下りしながら両岸の桜に見とれる情景が歌われていますが、このK287もそういう趣なのです。
特に第4楽章の息の長い美しさは格別のものではないでしょうか。

ところがこんな良い曲なのに、ぼくは不覚にも、最近までこの曲を聞いたことがなかったのです。ウィーン室内合奏団の92年録音で初めてこの曲を聴いたのですが、同合奏団の録音が初めて出た時に聴いたのではなく、2000年代にクレスト1000シリーズに収録されて発売された時に初めて耳にしたのです。この曲を知ってから数年にしかならないのです。

今日コレギウム・アウレウム合奏団員による演奏(国内盤でBVCD−38046〜7)は、ぼくにとってウィーン室内合奏団に続く2種類目の演奏だということになります。古楽器による演奏といっても、80年代以降の古楽器団体の引き締まった演奏を聴き慣れてしまうと、コレギウム・アウレウムの演奏はよく言うと優雅、悪く言うとのんびりした演奏です。ウィーン室内合奏団の方が上かな…とも思いました。
しかし曲自体が、隅田川の川下りなどを思い起こさせる天上の曲であることからすると、同合奏団のようなのんべんだらりとした(失礼!!)演奏の方がかえって曲想にマッチしているとも思えてきます。それくらいこのディヴェルティメント15番K287は曲がすばらしいのです。

ともかく約45分間、モーツァルトとコレギウム・アウレウム合奏団のおかげで至福の時間を過ごすことができました。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
久しぶりにコメントさせていただきます。
前から思っていたのですが、アルトゥール様とは好みが似ているようです。
特にモーツァルトがそう思えます。
ピアノソナタでK570をエントリーされた時からそんな思いがありました。
K287のディベルティメント、私も大好きです。
以前はカラヤンの濃厚な味の演奏が好みだったのですが、最近は歳のせいか鬱陶しくなってきたのでマリナーの軽快な演奏を楽しんでいます。

ある事情から二つのHNを使用していましたが次回からは他のブログでも使用している
「天ぬき」にいたしますので宜しく。
Lacroix
2008/11/29 17:32
こんばんは。

ディヴェルティメント第15番K287ですか。記憶が確かならば昔はウイーン八重奏団(1stVnはたぶんボスコフスキーかな?)のLPを持っていましたが、あまり聴かなかったです。この手の曲ももう少し真面目に聴きたいとは思っているのですが…
第17番K334はさすがに良く聴きました。

ハルくん
URL
2008/11/29 19:01
Lacroixさん、コメント有難うございます。

LacroixさんもK570が好みでしたか!
K287の方はカラヤン盤、マリナー盤とも、も
ちろん未聴です。フルオーケストラでも聴いてみた
いので、カラヤン盤は私も注目しています。

ところでLacroixさんと、mozart1889さんのところ
でよくお会いしていた天ぬきさんが同じ方だった
とは、びっくりしました!
アルトゥール
2008/11/29 19:50
ハルくんさん
いつもコメントを頂き有難うございます。
モーツァルトは、交響曲から器楽曲、オペラ、宗教曲
と本当に名曲ばかりです。私の場合、ついディヴェル
ティメントまではあまり目(耳)が届きませんでした。
それでもK334や、弦楽三重奏のK563はよく聴
いてきましたし、この両曲は拙ブログで記事にしたこ
ともあるのですが、若い時代のディベルティメントま
では目が届かなかったというのが実情でした。
あまり有名でなく、自分の聴いたことのないディベル
ティメントやセレナーデの中に宝が埋もれている可能
性はあると思っています。
アルトゥール
2008/11/29 19:58
 アルトゥールさん、おはようございます。私も仲間に入れてください。モーツァルト <ディベルティメント > 大好きですよ。しかし、毎年、春に聴く習慣がついてしまっているんです。K334 は ボスコフスキー/ウィーン・モーツァルト合奏団、K287 は カラヤン/ベルリン・フィル、K563 は クレーメル、マ、カシュカシアンの三重奏です。でも、カラヤン のディベルティメントなんて、皆様に笑われてしまいそうですね。1番聴きこんだのは K136 と K334 というところでしょうか。今日は競馬の合間に久しぶりに < ディベルティメント > を聴いてしまいそうです。
 寒くなって参りましたが、お風邪などひかぬよう、毎日をお元気にご活躍ください。それでは失礼致します。
my
2008/11/30 09:50
myさん、コメントを頂き有難うございます。
仰るようにディベルティメントを聴く季節は
といえば、春でしょうね。
ボスコフスキーのディベルティメントは聴い
たことがないですが、クレーメル、マ、カシ
ュカシアンのK563は私もよく聴きます。
拙ブログで記事を書いたこともあります。
カラヤンのディベルティメントは、晩年の
K334を持っていますが、カラヤンらしい
濃厚なサウンドで、私は決して嫌いではあり
ません。一番聴き込んだのは、私もK334
とK136です。
暖かいかと思うと、急に寒くなるなど気候が
変化しやすいシーズンになってきました。
お風邪など引かぬようお気を付け下さい。
アルトゥール
2008/11/30 14:19

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