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zoom RSS チェリビダッケのブルックナー「交響曲第4番『ロマンティック』」

<<   作成日時 : 2009/01/31 16:54   >>

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今日の東京は午前中が雨、午後に入っても曇り空の寒い1日でした。
明日2月1日は、東京は中学受験の集中日です。受験を明日に控え、緊張した1日を送っておられる御家庭いが多いのではないでしょうか。
我が家も、昨年の1月31日は、当時小6で受験生だった息子がいたので、たいへん緊張していたはずです。息子が中学に進学した今年は平穏な1日で、わずか1年前のこととは思えないほどの変わりようです。

さて今日は、セルジュ・チェリビダッケの演奏するブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」を聴きました。EMIから復刻されたミュンヘン・フィルを指揮したものではなく、DGが復刻したそれより以前の録音で、スウェーデン放送交響楽団を指揮したものです。

DGによるチェリビダッケのブルックナーのライヴ録音の復刻は、第4番を除きシュトゥットガルト放送響を指揮した70年代から80年代初頭にかけてのものなのですが、この第4番だけが音源が1969年9月24日と古く、彼がシュトゥットガルト放送響の音楽監督になる前のスウェーデン放送響時代のものです。

この当時のチェリビダッケは、ミュンヘン・フィル時代のように激遅ではありません。この4番も、ミュンヘン・フィルを指揮した録音が約79分なのに対し、69分2秒です。第4番の代表的録音とされているDECCAのベーム盤が約67分ですから、ごく普通のテンポだということになります。

しかし実際に聴いてみると、チェリビダッケ節がすでに濃厚です。4番はブルックナーの交響曲の中では最も親しみやすい楽想で、ドイツ・オーストリアの美しい田園風景を描いたかのように素朴に演奏することも可能で、現に前述のベーム盤はそのような演奏だったと思いますが、チェリビダッケはそのような素朴型の演奏ではありません。
うまく言葉で表現できないのですが、テンポは普通ながらも、晩年のブルックナーにつながるようなブルックナー・ワールドの凄さ・深さを根こそぎ表現するような演奏なのです。
かといって、本演奏が素朴型のブルックナー(比較的最近の演奏だと、NAXOSのティントナー盤が素朴型の第4番として非常に良い演奏だったと思います)を上回るかというと、それは疑問で、聴く人の趣味の問題だと思います。ぼく自身は、時々取り出して悦に入っていますが…。

ただし、本演奏の録音当時の1969年というと、ベーム盤が73年ですから、それより前だということになります。その当時にこのような個性的なブルックナーを演奏していたわけですから、チェリビダッケという指揮者は、たいへん先見性があったというか、簡単に言ってしまえば天才だといえるのではないでしょうか。

録音状態は、音がややこもり気味であまり良くありません。しかしながら、スウェーデン放送交響楽団のアンサンブルはすばらしく、また低弦部のパワーは、チェリビダッケのオーケスラ・ビルダーとしての能力を証明するものだと言えるでしょう。


なお本曲については以前に記事(ティントナー盤でした)を書いたことがあるので、自己TBをします。画像

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
これは綺麗な「ロマンティック」でした。耽美的な演奏であったと思います。
スウェーデン放送響も大健闘、素晴らしい演奏を繰り広げておりました。
演奏時間は69分と長大ですが、後年のチェリビダッケほどの遅さは感じません。スッキリとした味わいもあって、僕は好きです。

古い記事で恐縮ですが、TBさせていただきました。
mozart1889
URL
2009/02/01 10:01
mozart1889さん
コメントとTBを頂き、有難うございます。
DGから出ているチェリビダッケのブルックナー第4は、
仰るとおり耽美的だと思います。また(私には)他で聴いた
ことがなかったスウェーデン放送響の演奏が良かったと思い
ます。
チェリビダッケというと、EMIから最晩年のミュンヘンフ
ィルを振ったものが復刻されていますが、自分はその時代の
録音は遅すぎて、ついていけない場合が多いんですよ。DG
から出た70年代から80年代の録音の方が、ブルックナー
だけでなくブラームス、フランス音楽も好きでいます。ただ
しブルックナーの後期の交響曲だけは、ミュンヘン・フィル
との演奏にもすごい説得力を感じますが…。
アルトゥール
2009/02/01 20:32

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