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zoom RSS アンチェルのショスタコーヴィチ「交響曲第1番」

<<   作成日時 : 2009/03/12 21:26   >>

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今日3月12日(木)の東京は快晴に恵まれました。また日増しに暖かくなっていくのが実感される1日だったのではないでしょうか。

今日はショスタコーヴィチの交響曲第1番ヘ短調作品10を聴きました。演奏は、カレル・アンチェル指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団です。1964年4月7〜9日、Supraphonへの録音です。

ショタコーヴィチの交響曲第1番は、ショスタコーヴィチがまだ学生時代、18歳から19歳までの作品とのですが、これがもう堂々とした交響曲なのです。急・急・緩・急の4楽章構成を取っています。
他の作曲家は急・緩・急・急の4楽章構成を取ることが多いのですが、ショスタコーヴィチは有名な第5番が急・急・緩・急のスタイルを取っていることを思い起こすと、最初からこの構成が得意だったのかもしれません。

第1楽章は、最初から、ショスコーヴィチだとすぐわかるオーケストラの響きで始まります。平和で穏やかな楽章です。
第2楽章は事実上スケルツォで、ショスコーヴィチらしいユーモアな楽章です。
第3楽章は緩徐楽章ですが、まるでワーグナーを思わせるような重厚で叙情的な楽章です。ただし今日聴いてみて、ぼくが変なのかもしれないのですが、青年らしい覇気と、それと裏腹に深さはあまりないように思いました。
第4楽章は、重厚な静けさと怒涛のような活気が同居した不思議な楽章です。金管楽器・打楽器が活躍します。ショスタコーヴィチの天才性が姿を見せ始めた楽章なのではないでしょうか。

このように交響曲第1番は、若書きながら古典的な形式を取った完成された作品であり、ショスタコーヴィチがモーツァルト、メンデルスゾーンに次ぐ早熟の天才であったことが裏付けられますが、同時に後年のショスタコーヴィチを思わせる要素も多々含まれており、その方面からも興味深い作品です。

アンチェル指揮チェコ・フィルは、引き締まった演奏で、アンサンブルの精緻さと弦楽部の美しさは出色です。素晴らしい演奏だと思います。
本CD(国内盤で、COCQ84479)には交響曲第5番が併録されていますが、こちらも見事な演奏で、本ブログにエントリーしたことのある同曲のゲルキエフ盤よりも上に思います。

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コメント(6件)

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アルトゥールさま お早うございます

ショスタコーヴィチの1番、さすがに早熟の天才だけあって、1番のシンフォニーとしてその後のショスタコーヴィチの交響曲を先取りしているように感じます。
マーラー以降のシンフォニーとしては、このショスタコーヴィッチの1番は演奏し、また聴かれ続けていくのではないかな、と思っています。それに、ショスタコーヴィチの交響曲の中でも聴きやすいもので、9番と少し似ているように思います。

チェコのオケストラは、良い音がしていましたよね(今はどうなのかは分からないのですが〜)。アンチェル盤もいつか聴いてみたいと思っています〜。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2009/03/13 08:20
rudolf2006さま、こんばんは。
いつもコメントを頂き有り難うございます。

おっしゃるとおり、ショスタコーヴィッチの第1番は、彼の交響曲の中
では第9番と並び、万人向けというか聴きやすいと思います。
他の曲は、有名な第5番でさえ、人によって好悪が分かれると思います。

チェコのオケストラですが、80〜90年代のノイマン時代のチェコ・
フィルは、私は、世評に反してどうも平凡な感じがして、例えばN響と
比べてどうなのか…と思っていました。今のマーカル時代は聴いたこと
がないです。
しかしアンチェル時代の演奏は良いと思います。やはり弦楽部の美しさ
は第一級ですし、マエステロ・トスカニーニを尊敬していたというアン
チェルの引き締まったタクトが素晴らしいと思います。

アルトゥール
2009/03/13 21:44
アルトゥールさん、こんにちは。

アンチェルは僕も大好きですが、ショスタコは余り好きとは言えないのでこの演奏は未聴です。
ノイマン時代のチェコフィルについてですが、70年代終わりに文化会館で聴いた生の音はそれは素晴らしかったですよ。たまたまかもしれませんが、後に聴いたウイーンフィルよりも美しく感じました。CDで聴いても80から90年代の演奏もやはり素晴らしいものが多いと思っています。アンチェルのソリッドな演奏よりはずっと柔軟性が有るのも好き嫌いの問題ではないでしょうか?
かくいう僕もどちらか言えばやはりアンチェルが好きなのですけど。
ハルくん
URL
2009/03/17 01:02
ハルくんさん、こんばんは。
コメントを頂き、有り難うございます
そういえば、以前もノイマン/チェコ・フィルに悪口を
書いて、お叱りを受けましたね(汗)。
確かにノイマン/チェコ・フィルは、70年代から90年代
にかけて、少なくとも専門家の評価は非常に高かったと思います。
私自身もノイマンの実演に接していたら、もっと違った印象を
受けただろうと思います。
ただし当時から、素人の間では、私のようにノイマンや
スメタナSQに懐疑的な天邪鬼なファンが、少数とはいえ、
いたのですが…。
例えばU氏などは、カラヤンやショルティのことを何十年もボロクソ
に書いているのですから、私のことも許してくださいよ(笑)。
アルトゥール
2009/03/17 20:28
あっはっは。別に文句を言っているわけでは有りませんよ。ご安心下さい。(笑)
ノイマン、スメタナSQは鋭角的な演奏家と比べると随分と微温的、穏やか過ぎると感じるのでしょうね。私も当時はスメタナのベートーヴェンなどそのように感じて余り良いとは思わなかったです。でも最近はあの穏やかさに惹かれるのですよね。これは齢をとったからなのかもしれません。肉よりも野菜のほうが食べたくなるのですよ。(笑)
ハルくん
URL
2009/03/17 23:10
ハルくんさん、レスが遅れ申し訳ありません。
肉より野菜という話、私も同感です。
私は一時、ライナー/シカゴ響が好きだったりしたのですが、
今ではライナーは聞かなくなり、その時代ではカイルベルト、
コンヴィチュニー、アンチェルが好きになりました。アンチェル
は少し違うかもしれませんが、微温的な演奏が好きになりつつ
あります。ノイマンもまた聞いてみます。

アルトゥール
2009/03/20 15:53

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