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zoom RSS アルゲリッチのラヴェル「夜のガスパール」

<<   作成日時 : 2009/07/14 18:27   >>

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今日は、マルタ・アルゲリッチの演奏するラヴェル「夜のガスパール」を鑑賞しました。1974年11月のDGへの録音です。
最近蒸し暑い日が続いています。幻想性・怪奇味にあふれたラヴェルのピアノ名曲「夜のガスパール」は、こういう日に聴くのにふさわしいのでないでしょうか。

この「夜のガスパール」は、19世紀前半のフランスの詩人ルイ・ベルトランの詩に基づいて作曲されたもので、「水の精」「絞首台」「スカルボ」の3曲からなります。
ベルトランの原詩がどうだったかについて、ライナーノート(平島正郎)からそのまま引用しますと、
「窓をたたいて囁き、くどいたはてに、拒まれると、怨み顔に涙をながしかん高く笑い、ガラスをつたう時雨となって消えた<水の精>、絞罪人の亡骸を夕陽がまっかに染めて、眼下の城壁の中からは鐘の音が執拗に響いてくる<絞首台>、寝間の暗がりで笑い、寝台の帳(どばり)に爪をたて、天井から舞いさがって一本足で独楽(こま)みたいにまわったり、ころげまわったり、気絶したかと思うと寺院の鐘楼ほどにも伸び、青く、白く、透明になったあげくふっと消え失せた小人、<スカルボ>」
という内容だそうです。

このような怪奇的で幻想的で、その上叙情性も感じられるベルトランの詩を基に、ピアノによる表現の可能性をとことんまで追及した名曲だと思います。
個人的には、第1曲「水の精」よりも、第2曲「絞首台」・第3曲「スカルボ」の方が好きでいます。聴いていて無気味な雰囲気がそのまま伝わってきて、真夏なのに冷やっとさせられるのです。

アルゲリッチの演奏は、LP時代、アルゲリッチの美貌に魅せられて「ジャケ買い」した思い出のあるものです。CD時代に入ると、すぐに買い直しました。アルゲリッチは、ぼくがこれまでにジャケ買いしたことのある、ただ1人の演奏家です。
この演奏も彼女らしい奔放さが前面に出た名演だと思いますが、今日聴いてみて、<スカルボ>などでどこか繊細さに欠け、弾き飛ばしているような印象を受けました。曲の幻想性の表出が今一つなのではないでしょうか。
名演には違いありませんが、理想的な演奏とまでは言えないのではないかという意外な感想を持ちました。



ラヴェル:ピアノ協奏曲
ユニバーサル ミュージック クラシック
アルゲリッチ(マルタ)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 アルトゥールさん、ご無沙汰いたしております。暑い日が続きますね。お元気なご様子。何よりです。ところで・・・ラベルの 「 夜のガスパール 」、好きな曲の一つです。アルゲリッチ、宜しいですね。私のラベルのピアノ曲はパスカル・ロジェ only です。偶然にそうなってしまったんですが。この曲の神秘的なところに惹かれますね。私の今は、競馬、麻雀 onlyです。先日、囲碁を3番続けて負けてしまい。熱くなってしまったものですから、頭の冷却期間です。それから村上春樹さん、読ませていただきました。(IQ〜)、読むべきか、読まざるべきか・・・ハムレットの心境といったところです。
 これから暑さが続きそうです。お身体お大事に。どうも失礼致します。
my
2009/07/15 13:54
myさん、こちらこそご無沙汰しております。
コメントを頂き、有り難うございます。
ラヴェルの「夜のガスパール」、仰るように神秘的で、夏の夜に
聞くのにぴったりだと思います。ラヴェルは他にも、涼しくなる
ような曲があると思います。たとえば「ダフニスとクロエ」とか…。
囲碁は私も息子に負けてばかりです。
村上春樹「1Q84」は分厚いので、読むかどうか迷うところ
ですね。桐野夏生さんの「IN」も描写が妙にリアルで、桐野
さん自身の私体験を語っているようで、面白かったですよ。
暑い日が続く日柄、myさんもお身体お大事になさいますよう。
アルトゥール
2009/07/15 19:28

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