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zoom RSS デカーヴとパスキエ・トリオのラヴェル「ピアノ三重奏曲」

<<   作成日時 : 2009/08/09 20:38   >>

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今日8月9日は長崎に原爆が投下されてから64年目に当たります。犠牲になった方々の御冥福を心よりお祈り申し上げます。
今年オバマ米大統領がプラハで核兵器廃絶を訴えたプラハ演説は、後世からみると世界史的意義を持ったものになるかもしれません。世界の平和を望む多くの人々に大きな希望を与えたのではないでしょうか。
それに比べ、世界で唯一の被爆国であり、それゆえ核兵器の残酷さ・平和の尊さを世界のどこよりも身をもって体現したはずのわが国では、核兵器の廃絶や世界平和に向けた行動は、民間レベルでは多くの方々によってなされていますが、政府レベルでは積極的な取組みがなされていないように思います。
もっと平和の尊さを世界に向けて発信していくべきなのではないでしょうか。

今日は、ラヴェルの「ピアノ三重奏曲」を鑑賞しました。演奏はリュセット・デカーヴ(p)、ジャン・パスキエ(vn)、エティエンヌ・パスキエ(vc)です。1960年頃のERATOへの録音です。
デカーヴはフランスの女流ピアニストで、ジャン・パスキエとエティエンヌ・パスキエはもちろんパスキエ・トリオのメンバーです。

今日聴いたのはラヴェル唯一のピアノ・トリオですが、大傑作なのではないでしょうか。
まず、急・緩・急・急という4楽章構成の形式をきちんと踏襲しているのが好ましいと思います。
第2楽章はスケルツォですが、活気と色彩感とビロードのような柔らかさ同居しています。
そして第3楽章がすばらしい。ピアノで提示される冒頭主題がチェロ、ヴァイオリンでつながれていく個所は、霊感にあふれ、神秘的で、そして気品にあふれています。ラヴェルの全作品の中で最高の部類に属するのではないでしょうか。
第4楽章の音楽がじわじわと広がっていくような高揚感もすばらしいと思います。

ピアノ・トリオといえば、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーンなどの作品が有名です。これらはドイツ・オーストラリア系の作品であり、ラヴェルのようなフランス物とドイツ・オーストリア物を同一の俎上で論じることは無理なのかもしれません。しかしラヴェルの本作品は、ベートーヴェンらのピアノ・トリオと並ぶ、あるいはそれ以上の傑作なのではないでしょうか。

デカーヴとパスキエ・トリオのメンバーによる本演奏は、ERATO全盛期のもので、フランスの香気あふれる名演です。
本ブログではかつて、同じERATOのパスキエ・トリオのフォーレ「ピアノ三重奏曲」をエントリーしたことがあります。パスキエ・トリオのラヴェルやフォーレのピアノ・トリオを聴くことは、ぼくにとっては本当の至高のひとときです。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。

自分もラヴェルを好きなのですが、恥ずかしながら
ピアノ三重奏曲というのは知りませんでした。

ぜひ一度聴いてみたいです。

よい情報をありがとうございました。
鵜の目
2009/08/11 16:32
鵜の目さん、はじめまして。
コメントを頂き、有難うございます。
ラヴェルの室内楽は作品数は少ないですが、名曲揃いだと思います。
中でも自分が一番好きなのがピアノ三重奏曲です。
是非聴いてみてください。

アルトゥール
2009/08/11 18:48
アルトゥールさん

YouTube で早速聴くことが出来ました。
確かに弦楽四重奏曲、ヴァイオリンソナタに劣らぬ傑作ですね。

YouTubeでも ベテランのボザール・トリオの演奏よりも

Elisabeth Batiashvili - violin
Alban Gerhardt - cello
Steven Osborne - piano

という若手の演奏が薫り高い演奏だったと感じました。

ところでこの第3楽章、どこかで聴いたような曲ですねえ。。。

鵜の目
2009/08/11 21:34
鵜の目さん
お盆の法事のため帰省したため返事が遅れました。
今はYouTubeで、有名無名の演奏家を楽しめるようになりましたね。
本当に便利だと思います。
御指摘のBatiashviliらの演奏は自分は知らないでいますが、
室内楽の世界ではボサール・トリオやガルネり・カルテットのよう
なベテランが解散し、若手の台頭がめざましいようですね。
第3楽章ですか…。同じラヴェルに似たような曲があったのでしょうか。



アルトゥール
2009/08/13 19:43
アルトゥールさん

わざわざありがとうございました。

色々確認してみましたが、
ヴァイオリンとチェロの為のソナタ 第3曲 Lent
クープランの墓 第2曲 Fuga
あたりが、曲調、似てませんか?

響き的にはショスタコヴィッチっぽいですよね。

いずれにしろ楽しめました。

ありがとうございました。
鵜の目
2009/08/14 22:20
鵜の目さん
わざわざ御教示賜り、有難うございました。
ヴァイオリンとチェロのためのソナタ、クープランの墓、
ともに何年も聴いていない曲でした。
ともにあまり知られていない曲だと思いますが、ラヴェルは
凡曲のない作曲家だと思います。
私も近々聴いてみます。
アルトゥール
2009/08/16 17:11

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