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zoom RSS スクロヴァチェフスキ/読響の演奏会(10月15日)

<<   作成日時 : 2010/10/16 10:02   >>

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昨日10月15日、東京・池袋の東京芸術劇場で行われたスタニスラフ/スクロヴァチェフスキ指揮読売日本交響楽団(以下、「読響」と省略します)の演奏会に行ってきました。
プログラムは次の通りでした。

 シューベルト 交響曲第7番「未完成」
 (休憩)
 ブルックナー 交響曲第7番

今年3月をもって読響の常任指揮者を退任したスクロヴァチェフスキですが、半年あまりで再び読響を指揮するため戻ってきたことになります。スクロヴァチェフスキは1923年10月3日生まれなので、その間に1つ年を取り、87歳になっていました。

ぼくがスクロヴァチェフスキ/読響の演奏会を聴くのは今年3月25日の退任特別演奏会に行って以来でした。ですから1年に2回、このコンビの演奏を聴いたことになります。

さてシューベルト「未完成」ですが、フル・オーケストラからは若干人数を少なくしての演奏でした。演奏はたいへんすばらしいもので、スクロヴァチェフスキの細部にまで考え抜かれた解釈と、それに応える読響の高い演奏能力(読響の弦楽部は元々高いレベルにありますが、この日はフルートなど木管楽器がすぐれていたと思います)が相まって、ぼくがこれまで実演で聴いた中では最高の「未完成」だったと思います。
第1楽章は演奏の表情に繊細な気配りがされる一方、第2楽章はどこか淡々としていて、楽章ごとの性格の描き分けがなされていたように思います。

休憩後のブルックナーの第7番がまた見事な演奏でした。細部まで磨き抜かれた演奏にもかかわらず、神経質さは感じられず、曲全体の大きな流れが失われることのない、理想的な演奏でした。

しかしこの曲で驚かされたのは第4楽章です。ブルックナーの第7番というと通常「ハース版」と呼ばれる版が演奏され、たまに「ノーヴァク版」と呼ばれる版が演奏されているようですが(CDではベームのDG盤はノーヴァク版です)、昨日のスクロヴァチェフスキの演奏はハース版、ノーヴァク版のどちらとも違う版だったのです。
これまで聴いてきた第7番とあまりに違うので、ぼくは我が耳を疑いました。
まるで別の曲を聴いているように気持ちになりました。
ハース版などとはあまりに異なっているので、ひょっとしたらスクロヴァチェフスキ自身の自作、「スクラヴァチェフスキ版」と呼ぶべきものではないかと思ったりしました。それはさすがに考え違いだと思いますが…。
昨日の演奏会の評か何かで、教えてほしいものです。

ところでスクラヴァチェフスキですが、87歳という高齢にもかかわらず、元気そうでした。歩く際に足を少し引きずっていたのが気がかりですが、演奏の際の全身を使っての指揮は87歳の高齢とは思えない、エネルギッシュなものでした。
スクロヴァチェフスキは来年ベルリン・フィルの客演が予定されているそうです。
故ギュンター・ヴァントが最晩年にベルリン・フィルを客演しましたが、それ以来の名演が生まれるのではないでしょうか。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 こんにちは。
 こちらの記事と、春の退任演奏会の記事を拝見し、退任演奏会のライブ盤(8番)を聴いてみました。
 いつか記事にも書こうと思いますが、アルトゥールさんがお書きになってらっしゃるとおりの、丁寧でありながら力に満ちた演奏で、感動しました。
 読響もすばらしいですね。今度は実演を聴いてみたいと思います。

 版に関してですが、この7番は、ブルックナーにしてはめずらしく異稿が少ないはずですが、どういうことでしょうね。
 8番のCDの場合は、ちょっと聴くとノヴァーク版のようですが、ところどころハース版をまぜているみたいです。他の曲でも、けっこうまぜこぜにしているようですね。
 それに加えて、スクロヴァチェフスキさんの場合、普通では流してしまう対旋律を思いっきり強調したり、テンポをめまぐるしく変化させたりするので、(そのあたりが魅力でもありますが)それが聴きなれない感じにつながったのかどうか。 
Nora
2010/11/09 15:18
Noraさん
コメントを頂き、有難うございます。
スクロヴァチェフスキ/読響の演奏会は今年2回行きましたが、
良かったですよ。
3月の演奏会の方はCD化されたのですね!
読響というオーケストラが2000年代に入ってから、たいへん
実力をつけたように思います。
実演をきくと、スクロヴァチェフスキの意図を実現している
というより、両者が共同作業で曲を作っているように見えます。
ブルックナー全集で振ったザールブリュッケン放送響より上の
ような気がします(笑)。
4楽章の話はネット上ではあまり話題になっていないように思います。
私が白昼夢でも見たのかもしれません。
アルトゥール
2010/11/09 22:19

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