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zoom RSS アーノンクール/CMWの演奏会(10月26日)

<<   作成日時 : 2010/10/29 17:33   >>

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10月26日(火)、東京・港区のサントリーホールで、二コラウス・アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(以下、「CMW」と省略します)の演奏するJ.S.バッハ「ミサ曲ロ短調BWV232」を聴きました。

アーノンクールは1929年生れですから、今年で81歳ということになります。年齢のせいでしょうか、来日公演は今回が最後になると自ら明言しています。
ぼくは大のアーノンクール・ファンです。
アーノンクールこそ、カラヤンと並ぶ20世紀後半の2大指揮者だと思っています。
カラヤンは伝統的なオーケストラ演奏の完成者、アーノンクールは革新的な音楽の創造者と、両者は対照的な位置にいますが…。

そのアーノンクールの最後の来日となれば、こうはもう、絶対聞き逃すわけにはいきません。
何をさておいても行かなければなりません。
そういうわけで、ぼくは、カジモト・イープラスの会員なので、イープラスの先行予約が始まった日に、ためらうことなくS席を取りました。

ところで、今回のアーノンクール/CMWの来日公演のプログラムは次の3通りでした。

 J.S.バッハ「ミサ曲ロ短調」

 ハイドン オラトリオ「天地創造」

 モーツァルト 交響曲第35番「ハフナー」 
 同 セレナード第9番「ポストホルン」

この中で、ハイドンの「天地創造」はちょうど10年前の2000年に広上淳一指揮日本フィルの演奏で実演を聞いたことがあるので、まず除外。残りのバッハとモーツァルト(共に実演では聞いたことがありません)で迷いました。

曲からいうとバッハのロ短調ミサ曲が格上だと思いますが、1つ問題があります。
ぼくがキリスト教の信者でないことです。
ぼくは、自分のような無宗教の人間が宗教曲を聴くことにどういう意味があるのだろうか、聴いて理解したことになるのだろうか、という疑問から、ふだんから宗教曲はあまり聴きません。
しかし、巨匠アーノンクール最後の来日で、バッハの最高傑作と評する人が少なくない「ロ短調ミサ曲」を聴くということは、大げさにいえば自分の人生で1つのモニュメントのような意義を持つ出来事になるかもしれない、そういう思いから、ロ短調ミサ曲を聴くことにしたのです。


前置きが長くなりましたが、26日の演奏会の話に移ります。
会場はほぼ満席でした。ぼくの席が2階正面の10列目ということだったのですが、実際に行ってみると後から3列目で、S席なのにこんなに後なのか、と思いました。
そのためアーノンクールはじめ演奏者の表情は遠すぎて見ることはできませんでした。

演奏家は次の通りでした。
 
 アーノンクール指揮CMW
 ドロテア・レッシュマン(ソプラノ)
 エリーザベト・フォン・マグヌス(メゾ・ソプラノ)
 ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ)
 ミヒャエル・シャーデ(テノール)
 フローリアン・ベッシュ(バリトン)
 アーノルト・シェーンベルク合唱団(芸術監督:エルヴィン・オルトナー)

演奏の方は、結論からいうと、すばらしいの一語に尽きました。
オーケストラのサイズが小さいために、オーケストラを伴奏にして合唱や独唱が演奏されているという、曲本来の性格が良く出ていたと思います。CMWの演奏は、伴奏といって片づけてしまうには、あまりにも、古雅で、柔和で、美しいものでしたが…。

レッシュマンをはじめ、5人の独唱者と、長年アーノンクール/CMWとともに演奏活動を続けてきたアーノルト・シェーンベルク合唱団の演奏もたいへん美しく、神への敬虔な祈りに満ち溢れたものだったと思います。
ぼくは、キリスト教の信者でないので神への祈りというものは分かりませんでしたが、ただただ美しい音楽が流れているのに聞き惚れてしまい、いつまでもこの美しい音楽を聴いていたいという気持ちになりました。

ロ短調ミサ曲は長大な音楽なので、演奏が終わるのは午後9時半になりました(演奏の開始は7時でした)。しかしその間、一瞬もダレたりするようなことはなく、アーノンクールの指揮姿も、終始エネルギッシュにきびきびとしていて、80歳を超えているようには見えませんでした。

聴き終えて、巨匠アーノンクールの最後の来日公演という歴史的な出来事に立ち会うことができたという達成感と、自分の生涯で忘れられないビッグ・イベントを得ることができたという満足感で一杯になり、帰路につきました。
 

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