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zoom RSS パールマン/アシュケナージのフランク「ヴァイオリン・ソナタ」

<<   作成日時 : 2011/11/27 15:45   >>

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画像今日の東京は雲一つない快晴でした。ここ数日、東京は今日のような好天気が続いています。

今日はフランクのヴァイオリン・ソナタを鑑賞しました。
演奏はウラディーミル・アシュケナージ(p)とイツァーク・パールマン(vn)です。
1968年10月のDECCAへの録音です。

ヴァイオリンというとその甘美で華麗な音色から、春や夏に聴くのにふさわしい楽器というイメージがあるのではないでしょうか。
しかしフランクの名曲「ヴァイオリン・ソナタ」はその例外だと思います。
フランス的な香りと後期ロマン派らしい重厚なロマンを併せ持ったこの曲は、今日のような晩秋に聴くのにふさわしいのではないでしょうか。この曲がヴァイオリンの代わりにチェロで演奏されることがあるのも頷ける話です。

ところで、少し脱線しますが、このヴァイオリン・ソナタは4楽章構成ですが、フランク得意の循環形式の作曲されているため、同じ曲想が1曲のあちこちで出てきます。そのため、ボッと聴いていると、いったい何楽章なのか分からなくなる時があります。こういった点もこの曲の魅力なのではないでしょうか。

パールマンとアシュケナージの録音は1968年という彼らが非常に若い時期のものです。パールマンが1945年、アシュケナージが1937年の生まれですから、それぞれ23歳、31歳だということになります。
現在パールマンは現役ですが忘れられつつあり、アシュケナージは完全に指揮者としての活動が中心になっています。

けれども本録音を聴くと、彼らが若い時に非常に良い仕事をしたことが分かります。
パールマンは、持ち前の美麗な音色を駆使して、技術的に完璧な演奏を繰り広げています。また彼は後年、自らの技術の冴えに溺れて底の浅さを感じさせるような側面を見せることがありましたが、この23歳という若い時期に曲に真摯に向き合い、誠実でデリケートな演奏をしています。
アシュケナージもまた美音で、前に出ることなく、好サポートをしています。
アンサンブルとしても非常に精妙です。

この演奏にはフランス的な香気とか、重厚さとかは、存在しません。若い演奏家が瑞々しい感性で、技術的に非常にハイレベルな演奏をしています。
この曲にフランス的な香りのようなものを求める方や情熱的な演奏、あるいは重厚感を求める方には不満の残る演奏かもしれませんが、この曲の背景を抜きにして1つの純音楽として聴かせてくれる非常にすぐれた演奏だと思います。

また脱線ですが、このパールマン/アシュケナージのコンピは、60年代後半から80年代前半にかけて、ベートーヴェンやブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲を録音するなど、良い仕事をしていました。これらの録音は現在、少なくとも国内盤は廃盤となっており、だんだん人の口に上らなくなってきたように思いますが、もう一度顧みられてよいのではないでしょうか。


追記 本曲については、オイストラフ/リヒテル盤の記事を書いたことがあるので、自己TBします。2大巨匠の共演盤で、パールマン/アシュケナージ盤と別の魅力があります。

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オイストラフ/リヒテルのフランク「ヴァイオリン・ソナタ」
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2011/11/28 07:19

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