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zoom RSS アラウのベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第9番」

<<   作成日時 : 2016/05/19 18:57   >>

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実に久しぶり、前回の更新が2012年6月21日だったので、なんと約4年ぶりの更新です。
読者の方々には、いったい4年もの間、何をしていたのか? オマエは生きていたのか? ブログを止めたのではなかったのか? と言われるかもしれません。

公私ともに、いろいろな出来事のあった4年間でした。
本来、当ブログは、ぼくの人生や日常生活について語るのではなく、クラシック音楽鑑賞をはじめとする私の趣味を語る目的のブログなのですが、4年も間隔が開いてしまうと、さすがに何もなしでは済まされないと思います。それは今後、おいおいと述べていきたいと思います。

今日は、いきなりCD鑑賞の話になります。
クラウディオ・アラウの演奏するベートーヴェンのピアノ・ソナタ第9番ホ長調です。
アラウは、この曲をステレオ時代の60年代とデジタル時代の80年代の2回にわたって録音していますが、今日聴いたのは初回の1968年の録音です。原盤はPHILIPSです。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第9番というと、一般的に地味な存在なのではないでしょうか。すぐ前の第8番「悲愴」が3大ソナタの1つとして有名なのに対し、第9番は、コンサートでも、ベートーヴェンのソナタ全曲演奏会の一環としてでもない限り、まず演奏されることのない曲だと思います。
本曲は3楽章構成をとります。楽譜指定をみると、アレグロ・アレグレット・ロンドとなっているので、緩徐楽章を省略した3楽章構成だということになります。
アラウの演奏で13分半くらいの短い曲(ただしアラウの演奏は長い方で、例えばベートーヴェンの定番的存在であるバックハウス盤は11分強で弾ききっています)ですが、第1楽章、第2楽章は情感のこもったメロディが魅力的です(ぼくは第1楽章が好きでいます)し、第3楽章は軽快でユーモラスでさえあります。地味な存在とはいえ、愛すべき作品だと思います。

アラウの演奏は、彼らしくじっくりとした真面目な演奏で、晩年の彼ほどゆっくりテンポではありません、例えば第2楽章をもっと詩的に弾いたり、第3楽章をもっとリズミカルに弾いたりすることも可能だと思いますが、彼にはそのような発想がまったく起きないのでしょう。淡々として、端正に、ひたすら誠実に演奏します。自らの主観を排した客観的な演奏です。ピアノの音はあくまで澄んでいます(ただし、ぼくの持っているのはレーベルがPHILIPSからDECCAに変わった後の発売されたもので、よく言われるようにDECCAのプレスで音が硬めになり、PHILPS時代の柔らかでしっとりした音が失われてるのが残念です)。
ピアノ演奏ではピアニストの主観を出してはならない、ピアニストにとっては作曲者=楽譜が全てであり、作曲者に仕える僕でなければならないという、彼の生涯にわたる信念の現れなのではないでしょうか。


追記 本ブログでは、これまで、過去に同じ曲についての記事を書いたことがある場合は、過去の記事を自己TBしていました。再開後もその慣例を続けようと思います。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第9番については、過去にギーゼキング盤の記事を書いたことがあります。そこでその時の記事を自己TBしました。

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ギーゼキングのベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第9〜11番」
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2016/05/22 15:21

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