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zoom RSS ピリスのシューベルト「4つの即興曲D935」

<<   作成日時 : 2016/05/24 21:29   >>

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今日も好天気で夏のように暑い1日でした。
今日は、マリア・ジョアン・ピリスの演奏するシューベルトの4つの即興曲D935を聴きました。1997年、DGへの録音です。旅人と題されたアルバムの中の1枚です。

シューベルトの即興曲集はD899とD935の2つがあるわけですが、読者の皆様はどちらをお好みでしょうか。
ぼく自身は、ずっとD899の方が好みでしたが、ここ数年はむしろD935の方に魅かれるようになりました。
その理由は、D935の第1、2、3番、特に第3番に魅力を感じるためです。

D935の第1番は、アレグロ・モデラートですが、歌謡性と幻想味、それに寂寥感を合わせ持った作品です。時々深淵が姿を見せているような気持ちになります。弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」などシューベルト晩年の室内楽に現れているような深さと暗さを持った世界です。
第2番は、アレグレットですが、夢を見ているような幻想性を持った、メロディーの美しい作品です。
第3番は、アンダンテですが、何とも歌謡的で心優しい、心温まる作品です。中間部に起伏があります。それでいて全体的には、孤独感を感じさせます。シューベルトの書いた全ての作品の中でも、最も美しいものの一つではないでしょうか。
第4番は、アレグロ・スケルツァンドです。一転して、民族的でリズミカルな作品です。

ピリスの演奏は、彼女の円熟を感じさせる演奏です。考え抜かれた思索性と、デリケートな叙情性を合わせ持った演奏です。一音一音を大切に、繊細に、心を込めて演奏しているのが伝わってきます。知情意のバランスの取れた、という形容がぴったりの演奏です。

ここからは余談です。
ぼくがこの曲を初めて聴いたのはケンプ盤だったと思います。1980年代前半にリリシストとして有名なルプー盤が出、1990年代の末ごろにこのピリス盤が出て、ずっとぼくはケンプ、ルプー、ピリスがシューベルトの即興曲集D899とD935のベスト3だと思っていました。他にブレンデル盤や内田光子盤も聴きましたが、前者は時々デリカシーのない表現があるように思い、後者は逆に思い入れたっぷりに演奏し過ぎているように思いました。
そこへ、数年前にタワーレコードの復刻したエッシェンバッハ盤(DGの原盤です)を聴き、これはシューベルトに晩年の孤独な心境を最大限に表現したデリケートな名盤だと思いました。
今では、ベスト3はルプー、ピリス、エッシェンバッハだと思っています。
いつかエッシェンバッハ盤も本ブログにエントリーしたいものです。

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