クラシック音楽のある毎日

アクセスカウンタ

zoom RSS シュワルツコップ&F=ディースカウのヴォルフ「イタリア歌曲集」

<<   作成日時 : 2017/01/07 17:59   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

新年あけましておめでとうございます。
本年も本ブログを御愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。

さて、本ブログは2012年から昨年2016年まで、実に4年もの長い間休止していたのですが、その間に管理人がよく聴くようになったジャンルに歌曲があります。それ以前もシューベルトやシューマンの歌曲は聴いていました(もっともシューベルト、シューマンの歌曲も、この4年間で聴く回数は増えました)が、ここ数年、シューベルト、シューマンに加えてブラームスとヴォルフの歌曲に佳曲が多いと思うようになりました。
特にヴォルフは2012年以前は、フィッシャー=ディースカウが名演の誉れ高い録音を残していることは知っていましたが、知っているだけで全く聴いていなかった作曲家でした。管理人には、ここ数年でヴォルフを発見したような気持ちになったのです。

さて、今日聴いたのはヴォルフの「イタリア歌曲集」です。演奏は、エリザベート・シュワルツコップ(S)とディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、ジェラルド・ムーアのピアノ伴奏です。1965年9月と1966年1、2月のEMIへの録音です。

ヴォルフの「イタリア歌曲集」とはどういう歌曲集なのかというと、ライナーノート(西野茂雄)からそのまま引用するのが早いと思います。

「46曲からなる「イタリア歌曲集」は、ヴォルフの五大歌曲集(管理人注:アイフェンドルフ、ゲーテ。メーリケ、スペイン、イタリアの各歌曲集のことだと思われます)の最後を飾る作品である。テキストの大部分が民謡風な、無名詩人の手になるイタリアの詩を、パウル・ハイゼ(1830ー1914)が独訳したもので、この訳詩集はヴォルフ生誕の年1860年に出版された。これらの詩の多くは、通俗的な恋愛詩のフォルムであるリスペットいう詩形によっている。リスペットはもともと”尊敬”を意味する言葉で、おそらくは詩人に捧げる敬愛に由来するものであったのであろうが、実際の内容は(中略)嘲笑や呪詛にまで至る恋愛のあらゆる局面が歌われている。
(中略)
「スペイン歌曲集(1889−1890)の場合とおなじく、テキストとなった詩の南方的な開放性ーー明るい官能の喜びやむき出しの諷刺に彩られた愛の歌は、リートの情感をひろげる役割を果たすこととなった。とはいえヴォルフは、エクゾティシズムへの興味を隠していない「スペイン歌曲集」とはちがって、ここではテキストの起源に対する特殊の配慮なしに、母国の詩と同等にとり扱っている。イタリアはもはやゲーテの”ミニヨン”に象徴されるような、はるかな憧憬の国ではなく、おなじ人間のいとなみを包み込んだ現実の世界となった。…」

「イタリア歌曲集」に含まれている46曲は、1曲だけ4分以上の曲がありますが、それ以外はすべて1分〜2分半くらいの短い曲です。数えてみると、ソプラノ(シュワルツコップ)で歌われている曲とバリトン(F=ディースカウ)で歌われている曲が同数の23曲ずつです。

1曲1曲がどうのこうのと言うことはないですが、聴きとおしてみると、シューベルトやシューマンの歌曲との大きな違いを感じます。シューベルト・シューマンでは、伴奏ピアノが美しい旋律を奏で、歌唱とピアノ伴奏が同等の役割を果たしている感がありましたが、ヴォルフの歌唱が主で、ピアノ伴奏は従で歌唱を支える役割を果たしています。例えば第11曲のように印象的な旋律を奏でることもありますが、それはあくまでも例外的です。

歌手が正面に出てきて主役としての役割を果たさなければならない曲ばかりなので、シュワルツコップやディースカウのような、声自体が美しく、表現力のある歌手にとってやり甲斐のある作品集なのではないでしょうか。

録音当時の65、6年の頃ディースカウは全盛時代、またシュワルツコップも声が衰え始める前なので、本録音は彼ら世紀の歌手の名人芸を楽しめる1枚となっています。

ここで一言。フィッシャー=ディースカウはシューベルトの作品全集を始め、シューマン、ブラームス、ヴォルフ、R・シュトラウスの作品全集など膨大な録音を残しましたが、現在国内盤で入手できるのはその中のほんの一握りにすぎません。それでもディースカウは出ているCDの数は比較的多い方で、他の往年の名歌手、女声ではシュワルツコップ、ルートヴィヒ、アメリング、男声ではホッター、プライ、シュライアーのような名歌手たちの録音は現在では国内盤はほんの数えられるほどしか出ていません。
また発売当時は絶賛された旧EMIのフォーレやドビュッシーやプーランクのようなフランスの作曲家の歌曲全集も、少なくとも2000年以降は廃盤になり復活の気配は全く感じられません。
7、8年前から往年の名盤を復刻してファンを喜ばせているタワーレコードも、歌曲の分野にたいしては著しく消極的です。

歌詞の対訳が必要になるとコストがかかりあまり安い値段で発売することができないせいかもしれませんが、歌曲の場合歌詞の対訳がほしいファンも多く存在するはずです。
管理人は、このヴォルフ「イタリア歌曲集」のCDをアマゾンの中古品を元々の値段よりかなり高い値を払って入手しました。
レコード会社には、期間限定でよいので、上記のような歌曲の名録音を復活させてほしいと願うものです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
シュワルツコップ&F=ディースカウのヴォルフ「イタリア歌曲集」 クラシック音楽のある毎日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる