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zoom RSS F=ディースカウのマーラー「さすらう若人の歌」

<<   作成日時 : 2017/01/15 18:24   >>

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今日の東京は晴天でしたが、最高気温が5℃を少し超えるくらいという寒い1日でした。日本列島にはこの冬一番の寒波が到来しているようです。

今日聴いたのは、マーラーの歌曲集「さすらう若人の歌」です。
演奏はディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)とヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮フィルハーモニア管弦楽団です。1952年6月24、25日の録音です。

マーラー「さすらう若人の歌」は連作歌曲集とはいえ、含まれている歌曲は次のわずか4曲です。
 第1曲 いとしいひとがとついでゆくと
 第2曲 この朝、野原を通ったときに
 第3曲 ぼくは、真っ赤に焼けたナイフを
 第4曲 ぼくの恋人の青いふたつの眼が

題名で分かるように若者の失恋の歌です。オーストリアの自然、花や鳥の鳴き声を背景に、若者が失恋の苦しみ・絶望感を歌い上げていきます。シューベルト「冬の旅」とオーバーラップする世界です。もっとも「さすらう若人の歌」の季節は冬ではなく春ですが。若者の失恋の苦しみにマーラーが、いかにもマーラーらしい東洋風の伴奏を付しています。

ディースカウとフルトヴェングラーは、昔から本曲の唯一無二の代表的名盤として有名なものです。
ディースカウは1925年生まれなので録音当時27歳くらいと若く、逆にフルトヴェングラーは1954年に亡くなっているので晩年の録音だということになります。
フルトヴェングラーは若い頃、マーラーを演奏した経験もあるようですが、少なくもスタジオ録音で残っているのは、このディースカウと共演した「さすらい若人の歌」だけです。また本録音は、ディースカウとフルトヴェングラーのスタジオでの唯一の共演盤です。

このように歴史的価値の高い本録音ですが、さすがに内容的にも素晴らしいと思います。若き日のディースカウが美声・美しいドイツ語の発音で、失恋に苦しむ若者の心情に寄り添って歌い上げていきます。朗々と息長く歌われる第4曲は特に聴きもので、今日聴いて最も感動した個所でした。
ただ、本曲が失恋した若者の苦しくデリケートな心情を歌ったものであることを考えると、ディースカウとフルトヴェングラーの双方とも、スケールを大きく演奏し過ぎているのではないかという疑問が湧かなくはないですが…。

ところで個人的な話を。
管理人はほんの5、6年前までマーラーが苦手で、ほとんど聴きませんでした。マーラーを聴くようになったのは、本ブログを開設した2006年より後のことです。それだけでなく、声楽曲より器楽曲を好んでいた時期が長かった(現在は両者同じくらいです)ので、この「さすらう若人の歌」などはダブルで聴かないでいた曲なのです。現実にCDは、この有名なディースカウ/フルトヴェングラー盤しか持っていません。
しかし、何十年もクラシック音楽を聴いていて痛感するのですが、クラシックの世界には終わりがないものです。これまで聴かないでいた曲に新たに魅力を感じるということが、何年経っても起きるのです。
管理人にとってはマーラーがその好例です。5、6年前にマーラーの魅力を発見して以来、今ではマーラーの交響曲全集をショルティ、シノーポリ、小澤征爾、インバル/フランクフルトとそれなりにそろえ、ブルックナーと同じくらい聴くようになりました。また交響曲だけでなく歌曲まで聴くようになりました。
この調子だと今後、今までほとんど聴かないできた現代音楽あるいは古楽にも興味が出てくるかもしれません。
このように終わりがないので、クラシック音楽とは一生の付き合いだと実感するのです。

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