トフラー「富の未来」(講談社)

アルビン・トフラー/ハイジ・トフラー(山岡洋一訳)「富の未来」上・下(講談社)という本を読み終えた。たいへん読みやすく(余談だが、この本を訳した山岡洋一氏は、これまでも数冊読んだが、非常にすぐれた翻訳家だと思う)、興味深い内容だったので、意外と早く読み終わった。

内容は壮大な文明論で、人類は、農業社会・工業社会を経て、現在、情報社会に入りつつあるが(第三の波)、時間・空間・知識の各側面で、上記3つのどの段階にあるのかズレが生じているというもの(たとえば、情報社会の高度な知識を有している人もいれば、農業社会の知識しか有してない人もいる)。ただし著者が人類の将来に対して有している見通しは、総じて明るい。この本のキーをなしている「生産消費者」という概念(たとえば、女性の育児も、生産消費活動の一環であり、非金銭の経済を形成していることになる)は、ぼくのはじめて聞くもので興味深かった。それにしてもトフラー夫妻の世界中にわたる取材力と、それに基づく膨大な知識には驚かされる。

ぼくは今年6~7月にトーマス・フリードマン「フラット化する世界」(日本経済新聞社)という本を読んだのだけれど、それに続いて読み応えのある本を読んだという感じがする。

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  • フラット化する世界

    Excerpt: トーマス・フリードマン, 伏見 威蕃 フラット化する世界(上) 400ページ近い本でなかなか読み応えがあります。 まだ上巻しか呼んでいないのですが。 フラット化した世界につい.. Weblog: 一浪一留・大学院進学→SE内定そしてビジネスオーナーへ racked: 2006-08-08 22:01