ズスケSQのモーツァルト「弦楽四重奏曲第18・19番」

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今日はモーツァルトの弦楽四重奏曲第18番と第19番「不協和音」を聴いてみた。演奏はズスケSQ(ベルリンSQ)で、1971年から72年にかけての録音である。ぼくが聴いたのは現在ベルリン・クラシックスから発売されているものだが、初出時のレーベルがどこだったかちょっと思い出せない。

曲の方は、第18番は、第17番「狩」と第19番「不協和音」にはさまれてちょっと地味な存在かもしれない。だが最も長い第3楽章アンダンテは、転調が自在で、楽しく聴き応えがある。第1ヴァイオリンが美しい旋律を奏でる。
「不協和音」というあだ名のある第19番は、ベートーヴェンの後期を思わせるような変わった開始部から一転して転調して軽快な曲調に変化する。のんびりした第2楽章(緩徐楽章)、転調の目ざましい第3楽章を経て、第4楽章で爽快なクライマックスに突き進む。
両曲とも「ハイドン・セット」の1曲だけあって、寸分の隙間もない充実した名曲だと思う。

ズスケSQの演奏は、まず木目の肌触りという感のある音がいい。いかにもドイツという感じのするきちっとした演奏だ。禁欲的にモーツァルトの曲の良さを引き出そうとしている。アンサンブルの精緻さ、各奏者の均一性は見事だと思う。
この第1ヴァイオリンがカール・ズスケだった時代のベルリンSQは、モーツァルトもベートーヴェンもすばらしい演奏だったとぼくは思う。特にベートーヴェンは、大げさにいえば、たくさんの団体の録音がある中でベストかもしれない。しかし、ズスケが退団し第1ヴァイオリンが交代したとたんに不振に陥ってしまった。残念なことだ。

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