ベーム指揮、モーツァルトの交響曲第32~34番

モーツァルトの交響曲第32番K318、第33番K319、第34番K338の3曲を聴いた。演奏はカール・ベーム指揮ベルリン・フィル。録音は第32番が1959年10月、第33番が1968年3・11月、第34番が1966年2・3月である。
第35番K385以降の交響曲が後期6大交響曲と呼ばれる傑作群であるから、今日聞いたのはそれら傑作群に入る直前の3曲だということになる。いずれもザルツブルグ時代の作品である。第32番は3楽章編成だが、あとの2曲は4楽章編成となっている。

これら3曲はいずれも、一聴してモーツァルトの作品だとわかる。どれがどうということもない3曲だと思うが、個人的には第33番が好きだ。同曲の第2楽章(緩徐楽章)と第4楽章、特に軽快で勢いがあり、しかもどことなくユーモアの感じられる第4楽章は優れていると思う。

ベームというと最晩年のゆっくりテンポのイメージが強いが、このベルリン・フィルを指揮した時代のテンポは決して遅くない。試みに第32番の演奏時間を、近年のオリジナル楽器による演奏の象徴的存在といえるアーノンクール盤と比べてみると(もっともアーノンクール盤のオケはロイヤル・コンセルトヘボウだが…)、アーノンクールが3:07/3:24/2:02であるのに対し、ベームは3:10/3:37/1:53で両者ほとんど違いはない。ベーム盤は急速楽章では切れ味鋭いと感じられる個所もあり、逆に緩徐楽章ではちょっと味気ないような個所もあって、最晩年のベームと大きく違っている。個人的にはぼくは、ベームのモーツァルトは最晩年の演奏よりこのベルリン・フィルを指揮したものの方が引き締まった感じがするので好きだが、こればかりは聴く人の趣味の問題というしかないと思う。
なおベルリン・フィルは、カラヤンが音楽監督になったのが1955年だから、これらの録音ではカラヤン色がかなり浸透しているように思う。

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