ヤナーチェクSQのブラームス「ピアノ五重奏曲」

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ブラームスは、シューベルト、シューマン、フランク、ドヴォルザーク、ショスタコーヴィチと同様、ピアノと4挺の弦楽器からなる「ピアノ五重奏曲」を1曲だけ作曲しています。ブラームス31歳の時に完成された作品34ですが、名作揃いのブラームスの室内楽の中でも特に名作の1つといえるのではないでしょうか。
一般に室内楽の作品は、作曲家が後年になって作曲したものほどすぐれた作品が多いように思われますが(ベートーヴェンが典型例ですが、モーツァルト・シューベルトなどにも同様のことが言えると思います)、ブラームスに関してはぼくは、若い時期に作曲された作品にもすぐれたものが多いように思います。このピアノ五重奏曲はブラームスの若々しい情熱が感じられる名作だと思います。演奏はヤナーチェクSQとエヴァ・ベルナートヴァー(p)で1958年6月の録音です(DQから出ているヤナーチェクSQの箱(474 010-2)に収録されている録音です)。録音当時のヤナーチェクSQのメンバーは、イルジー・トラヴニーチェク(第1vn)、アドルフ・シーコラ(第2vn)、イルジー・クラヒトヴィル(va)、カレル・クラフカ(vc)の4人です。

この曲は、急ー緩ー急ー急の古典的な4楽章編成を取ります。第1楽章からブラームスの若々しいロマンティックな情熱が満開しますが、穏やかで心優しい第2楽章にもその背後に情熱が感じ取れます。そして第3楽章から第4楽章へとダイナミックに展開しています。ぼくは個人的に、最初に苦悩が感じられた後、情熱がダイナミックに開花していく第4楽章が特に好きにしています。

ヤナーチェクSQの演奏は、民俗的な表現力のあふれる個性的なもので、しばしば共演した女流ピアニスト・ベルナートヴァーとの呼吸はぴったりです。もう半世紀も前の録音ながら、ぼくはたいへん気に入っています。

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