ブレンデルのモーツァルト「ピアノ・ソナタ第10番K330」

今日の東京は、暑くも寒くもない曇り空の1日です。
今日は、モーツァルトの「ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K330」を聴きました。演奏はアルフレート・ブレンデルです。1999年6月の旧PHILIPSへの録音です。

本曲は急・緩・急の3楽章構成です。ハ長調という調性で分かるように平明な曲想です。
第1楽章はたいへん落ち着いていて優雅です。第2楽章は静謐で哀愁が感じられます。この第2楽章は第3楽章は一転して明朗快活になります。

一般にモーツァルトのピアノ・ソナタというと単純で素朴な曲が多いと思われているのではないでしょうか。管理人もそれはその通りだと思います。
しかしその一方で管理人にとって不思議に思えることがあります。単純素朴なはずのモーツァルトのピアノ・ソナタが、何回聴いても聴き飽きることがないのです。それどころか何回聴いても、聴くたびにフレッシュな感情が得られます。この何回聴いても聴き飽きることがないというのは、ピアノ・ソナタに限らずモーツァルトの全ての作品について言えることですが…。
今日聴いたK330のソナタもそうです。この平明な楽想の曲を何回聴いても聴き飽きることはありません。

ところで、モーツァルトのピアノ・ソナタの中で管理人が最も好きでいるのは、第17番変ロ長調K570です。しかし、この第10番K330や第12番K332もその次というくらい好きでいます。
第10番K330は今日聴いたブレンデル盤の他にも、ギーゼキングやバックハウスの大御所、ラローチャ・ピリスの女流、現役のバレンボイムやシフといったピアニストによる録音を持っていますが、どの演奏で聴いても、何回聴いても、フレッシュな気持ちで良い曲だなあという感動に浸ることができます。

ところでブレンデルは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタは3回にわたり全曲録音を果たしましたが、モーツァルトのピアノ・ソナタは全曲録音を果たすことなくキャリアを終えました。具体的には1・2番、5~7番、15番ハ長調K545の6曲が欠けているようです。
その一方で複数回録音した曲もあり、ブレンデル本人が録音を残したいと考えた曲のみを録音したということなのでしょう。
第10番K330は、今日聴いた1999年の録音が唯一の録音のようです。テンポ設定は普通で、テンポを変えず、感情移入を排した端正な演奏です。音はどこまでも澄んでいます。この曲のスタンダードな演奏と言えるものです。
ブレンデルというと日本では評論家の間でもファンの間でも今一つ評判が良くなかったように思いますが、管理人はブレンデルが大好きです。数年前、ブレンデルの「Complete Philips Recordings」約110枚組が出た時、思い切って購入しました。以来、その膨大なCDの中から時々気の向いた録音を取り出して楽しんでいます。管理人の人生の大きな楽しみなのです。

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