シェリング/ハイティンクのベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」

今日6月16日の東京は、前日までの雨は上がりましたが、典型的な梅雨寒で、4月頃並みの肌寒さでした。
今日の1曲は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61です。
演奏は、ヘンリク・シェリング(vn)とベルナルト・ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(録音当時の名称はアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団)です。1973年4月26、27日の旧Philipsへの録音です。

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、作品番号で分かるようにベートーヴェン中期の「傑作の森」のただ中で作曲された作品であり、ベートーヴェンの最高傑作の一つと言える名作です。また古今の全てのヴァイオリン協奏曲の中での王様的存在です。
管理人自身、この曲が大好きで、10代の時から何回となくこの曲を聴いてきました。しかし未だに聴き飽きることはありません。それどころか、最低でも1年に1回はこの曲を聴きたい気持ちになります。
本曲の堂々としたスケールの大きさと、穏やかさ・叙情性を併せ持った楽想は、本当に何回聴けども尽きない魅力に満ちています。全3楽章とも、聴いて何と良い音楽なのだろうという気持ちになります。このスケールの雄大さと叙情性の同居という性格を持った曲というと、本曲の他に管理人の思いつくのは、同じベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」です。

シェリングは1965年にS=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィルと本曲を録音しており、今日聴いたハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管との録音は2回目の録音ということになります。
演奏はさすがに謹厳実直で、真面目で、立派なものです。ただ真面目一筋というわけではなく、シェリングにしては珍しく伸びやかさが感じられます。
ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のバックは、さすがに充実した立派なもの。ハイティンクというと日本の音楽評論家の一部に平凡無個性だと評されてしまいましたが、管理人は少なくとも協奏曲指揮者としてのハイティンクに不満を感じたことは一度もありません。さらに言うと、この1970年代のコンセルトヘボウ管弦楽団の音は、同オーケストラらしい柔らかさと温かさを有していました。今は、あのコンセルトヘボウ・サウンドはどこに行ったのでしょうか?

管理人自身は、本曲に関しては、オイストラフとかパールマンのようなもう少し伸び伸びしたスタイルの方が好きなのですが、時には本シェリング盤のような真摯なスタイルも聴きたくなるのです。

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