ラグビー、日本対南アフリカ(9月6日)

今日熊谷で行われたラグビー、テストマッチ、日本対南アフリカの一戦をテレビ観戦した。
両国にとって、2週間後に開幕するW杯前の最後のテストマッチである。
日本対南アフリカのカードで思い出されるのは、2015年W杯で、名将エディー・ジョーンズ監督率いるジャパンが南アを34対32で破った試合である。「史上最大のジャイアント・キリング」とも「ブライトンの奇跡」とも言われる試合だ。南アにとっては、単にW杯に備えて戦術をチェックするだけでなく、4年前の屈辱を晴らすという、相反する意味合いを持った試合である。

ゲームの入りは、ジャパンが悪くなかったように思う。だが直後の前半3分、トライゲッターのWTB福岡が故障しモエアキオラと交代した。そのことが以降の試合展開に影響したように思う。
前半4分、南アはSOポラードのロング・キックで敵陣深くに入り、連続攻撃から小兵WTBコルビがトライ。ポラードのゴールも決まり、7-0と先制した。
その後一進一退の攻防となった。ボール支配ではジャパンがまさったが、南アは厳しいプレッシャーをかけジャパンのミスを誘った。また南アがデクラークとポラードのHB団のキックで効果的に距離を稼いでいるのが目に付いた。
ジャパンは15分頃から敵陣深くでフェーズを重ねトライまであと一歩に迫ったが、南アの強いディフェンスに遇いトライならず。
逆に南アは21分、FBルルーの上手いキックキャッチから、WTBマピンピがトライを奪い(ポラード、ゴール)、14-0とリードを広げる。
さらに30分に南アはスクラムを押し、マピンピが連続トライ。それまでジャパンは安定したスクラムを組んでいたが、この時はなぜか集中力を欠きスクラムを押されてしまった。その後38分、南アはポラードがPGを決め、22-0とリードして前半を終了した。

後半開始すぐ、ジャパンは敵陣に攻め込んで相手の再度にわたる反則を誘い、タッチキックからラインアウトにして、敵陣深くで攻撃を重ねた。しかしここでも、南アの強固なディフェンスの前にトライならず。逆に南アは12分、ジャパンの反則に乗じて敵陣に入り、マピンピがこの日3本目のトライ。
その後ジャパンは19分、プレッシャーをかけて相手のパスミスを誘い、WTB松島が長距離を走って待望のトライを挙げた。SO田村のゴールで7-27とした。
しかしジャパンの反撃はその一本にとどまった。南アは32分、自陣深くでコルビがジャパンのパスをインターセプトし、約100メートルを走り切りトライ(交代出場のフランソワ・ステイン、ゴール)。38分にも交代出場のSHハーシェル・ヤンチースのトライとステインのゴールで41-7とし、そこでノーサイドとなった。

ジャパンは、点差ほどの完敗ではなかったと思う。ただ、相手のフィジカルの強さに物を言わせたプレッシャーを最初から最後まで受け続けた。またボールの競り合いで健闘したものの、フィジカルの差から少しずつ競り負けた。それは当然のことだ。フィジカルで南アに勝つことのできるチームは世界中どこにもいない。
その反面、ジャパンは、マピンピのトライに繋がった前半30分を除いて、安定したスクラムを組むことができた。また上背の差から苦戦すると思われたラインアウトでも健闘した。これらセットピースの安定は、大きな収穫だったと思う。
逆に、南アは体格の差・フィジカルの差を生かして、試合を通じて強いプレッシャーをかけ続けた上、ディフェンスが強固だった。またHB団がキックをうまく使ってゲームをコントロールした。フィジカルの強みとゲーム・コントロールの上手さでジャパンをねじ伏せたという印象だ。

ジャパンは、前大会でのエディー・ジョーンズ監督時代から今のジェイミー・ジョセフ監督体制に代わり、キックを使ってグランドを広く使うラグビーを志向していると言われているが、今日の試合ではキックを上手く使うことができなかった。キック・チェイスがうまく行かず、相手にみすみすボールを渡してしまい反撃を招く結果になった場面も何回かあった。相手の強いプレッシャーを受けていた中でのキックだったせいかもしれないが…。もっと相手の背後にロングキックを蹴ることができれば、違う試合展開を見ることができたように思う。
もっとも相手の南アは、今回のW杯の優勝候補の一角と言われる強豪である。最初から勝ち目のない試合と言ってよい。その中でセットピースに自信を持つことができたことと、キックの使い方について反省材料が生まれたことは、今日の試合の収穫ではないだろうか。

最後になるが、福岡の他に、NO8マフィと福岡に代わって出場したモエアキオラも負傷退場した。これら選手の故障が大事に至らないことを願う。

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