ラグビーW杯2019の予想・Ⅳ

前回の記事までで、今年のラグビーW杯日本大会の各組の順位上位国の予想をした。決勝トーナメントの組合せは予め決められており、本ブログの予想が当たるとすると次のようになる。

アイルランド ー NZ
南ア ー 日本
イングランド ー オーストラリア
ウェールズ ー フランス

ここから決勝トーナメントの予想に入る。

まずアイルランド対NZは、管理人はNZ有利と予想する。

今大会はマスコミでは、過去2大会で優勝を果たしたNZを本命視する声が多いようだ。
しかし管理人は、今大会のNZは、連覇を果たした過去2回と比べると、メンバーが劣るように思う。特に優勝した前回大会の後、FLマコウ、SOカーターと、FW、BKの柱が代表から引退した。プレーの面だけでなく精神的にもFW、BKの中心だったマコウ、カーターがいなくなった穴は大きい。特に10年以上もNZ代表オールブラックスの主将を務め、抜群のキャプテンシーでチームを引っ張ってきたマコウがいなくなったのは大きいはずだ。
さらにFL、CTBという重要ポジションにおいて、今回のチームは前回よりも劣っている。前回はFLがカイノとマコウ、CTBがノヌーとコンラッド・スミスだった。今回は順当ならFLをサヴェアとケイン、CTBをクロッティとレイナートブラウン(またはグッドヒュー)で組むことになると思われるが、カイノ等と比べると下だと思わざるを得ない。
さらにSOを務めると思われるボーデン・バレットは、前任のカーターと比べるとランの能力はまさっているが、安定感やBKラインの統率力はカーターほどではない。
長らく代表を務めてきたNO8リード(主将)やLOホワイトロック、FBベン・スミスは30歳を超えており、パフォーマンスが低下していてもおかしくない。
さらに8月の南ア戦で、世界最高峰のLOレタリックが肩を負傷した。レタリックは決勝トーナメントの時期までに復帰できる見通しと伝えられているが、たとえ復帰できても高いパフォーマンスを発揮できるか不安が残る。
このように今大会のNZは多くの不安材料を抱えている。
現実にも昨秋アイルランドに敗れ、イングランドとは16ー15という1点差の勝利。今年に入ってからも、オーストラリアと1勝1敗、南アと引き分けている。
このように考えると、NZのW杯3連覇は難しいのではないだろうか。
決勝トーナメント1回戦で対戦するであろうアイルランド、または準決勝で当たるであろうウェールズに敗れて姿を消すのではないだろうか。

もっともグループリーグB突破は間違いない。ただしNZはこれまでのW杯では、グループリーグはそれほど全力で臨むことはなく、決勝トーナメントに向けて尻上がりの調子を上げていく戦略を取っていきたように思う。他方グループBの初戦で対戦する南アは前回、初戦のジャパン戦に研究不足で臨んだ結果、金星を献上し、以降の各試合でこれ以上ないくらい強い精神的プレッシャーの下で戦わざるを得なくなったという、苦い経験を持っている。おそらく今回は、初戦のNZ戦に全力投球するだろう。これが管理人がグループBの順位予想を①南ア②NZにした理由だった。

決勝トーナメント1回戦でのアイルランド戦の予想は難しいが、NZが有利と予想する。NZは何やかや言っても、分析に長け、試合の時間帯に応じて戦術を変え、チャンスと見るや一気に勝負をかけてくるのが上手い。勝負強いということだ。攻撃のオプションは広く、どんな相手にも対応できる。逆にアイルランドは戦術がシンプルなため、NZから見れば対策を立てやすいのではないだろうか。NZが2016年、2018年と過去2回アイルランドに敗れていることもプラスに働くと見る。
またアイルランドはマレー、セクストンのHB団ら主力にベテランが多く、W杯という長期戦におけるスタミナの不足や怪我という不安材料もある。
したがって、NZがアイルランドを下して決勝トーナメント準決勝に進出すると予想する。

決勝トーナメントの南ア対ジャパンは、順当に南ア勝利。

イングランド対オーストラリアは、イングランド有利と予想する。前回のエントリーで書いたように、イングランドは名将エディー・ジョーンズ監督に率いられ今大会は期待できることと、オーストラリアのFW前5人のパワー不足が原因だ。
ただしこの試合は僅差になるだろう。オーストラリアは過去、W杯に向けてチームを仕上げていくのがうまい。あまり期待されていなかった前回大会でも、準優勝を果たした。今回もイングランドを下してベスト4入りを果たすかもしれない。

ウェールズ対フランスは、ウェールズ。
ウェールズが現在好調であるのに対し、近年のフランスはメンバーがくるくる変わり、世代交代期又は低迷期にあるようだ。

こうして決勝トーナメント準決勝は、

南ア ー イングランド
NZ ー ウェールズ

ということになる。

南ア対イングランドは、南アと予想する。
南アは前回大会は主力に怪我人又は怪我上がりの選手が多く、大会にベスト・コンディションで臨むことができなかった。今回は怪我人が少なく、良いスコッドを組んでいる。FWは大会参加国のどこよりも強力だろう。エツベス、モスタートの両LOやFLデュトイ、NO8フェルミューレンらは、デカくてパワフルな上、走力もある。BKも、デクラーク、ポラードのHB団がゲームメイクし、FBルルーが上手いキックキャッチ、巧みなランから、チャンスを作り出す。WTBがやや弱いように思うが、大きな弱点とは言えないだろう。選手層の厚さも南アの強みだ。
他方イングランドは、FWのパワー、特にFW第三列の馬力という点で南アで劣るように思う。また準々決勝の相手がオーストラリアであり、そこで大きな消耗を強いられるだろうという問題もある。

NZ対ウェールズは、ウェールズというのが管理人の予想である。
ウェールズはこれまで南半球三ヶ国(NZ、オーストラリア、南ア)に実力差以上に相性が悪く、W杯では1987年の第1回大会の3位決定戦でオーストラリアに勝った後、前回第8回大会まで実に9連敗を喫している。
だが、近年はW杯以外のテストマッチで南アとオーストラリアに連勝しており、南半球に対するコンプレックスは払拭されつつあるのではないだろうか。NZ人の名将ガトランド監督(ガトランド氏は2017年のブリテッシュ&アイリッシュ・ライオンズの監督としてNZに遠征し、1勝1敗1分の戦績を残している)に率いられていることも、NZ戦をポジティブに考えられる材料である。
他方、NZは上記のような不安を抱えており、準決勝あたりで敗退するのではないだろうか。

こうして、決勝は、

南ア ー ウェールズ

というのが管理人の予想である。
そして南アがウェールズを下し、2007年以来12年ぶり3回目の予想を遂げるというのが管理人の予想だ。
ウェールズにはNZ、南アという今大会の二強に2週続けて連勝するほど卓越した実力はないだろう。それでも決勝進出できれば同国初の快挙である。

管理人のこれまで書いてきた予想については、当然のことだが、当たる自信はない。南ア以外のチームが優勝を遂げるかもしれないし、ウェールズを過大評価しているのかもしれない。そもそもジャパンが決勝トーナメントに進出するという予想からして怪しいものだと思う。

それでも予想するということは、実際に大会を観戦するということと別の楽しみがある。サッカーのW杯でも、大会開催前にああでもない、こうでもないと予想する楽しみに思い当たる読者の方もおられるだろうと思う。

管理人自身、今日まで4回のラグビーW杯の予想記事をたいへん楽しみながら書いた。
あとは本大会を観戦するという、もう一つの楽しみがやってくるのを待つばかりである。

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