朝比奈隆先生の思い出

見てきました!!「大阪クラシック」」について
ぼくには、誰からもうらやましがられる思い出がある。
2001年の7月25日、東京都港区のサントリーホールで、朝比奈隆指揮大阪フィルのコンサートを聴いたのだ。曲目はブルックナーの交響曲第8番だった。朝比奈氏はこの時、93歳。この年の年末に長逝された。

まず朝比奈氏の入場の際、足取りが堂々としっかりしたのに驚いた覚えがある。とても90歳を超える老人の足並みとは思えなかった。演奏はもうまったく朝比奈氏独自のもの。氏が長い人生で最後に到達した境地をただただ拝聴するほかはなかった。(なおこの日の演奏はエクストン・レーベルからCD化され、非常に好評だったようだ。)

演奏が終わった後、万雷の拍手を受けた朝比奈氏は、聴衆に対して大阪フィルの奏者に対しても拍手を求めた。それも自らオーケストラの各パートの方に行って、第1ヴァイオリンから最後の打楽器奏者に至るまで拍手を求めた。最後の方に拍手を受けた管楽器や打楽器の奏者は、涙ぐんでいるように見えた。
演奏とともに、真に感動的な場面だった。

ぼくにとって、生涯忘れることのできない一日になった。

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