ドヴォルザークの「弦楽四重奏曲第14番作品105」

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昨日に続いてヤナーチェクSQの演奏を聴こうと思い、DGから出ている同SQのBOXからドヴォルザークの「弦楽四重奏曲第14番変イ長調作品105」を聴いてみた(なおドヴォルザークの弦楽四重奏曲第13番は作品番号が106となっているので注意しなければならない)。この曲はドヴォルザークの弦楽四重奏曲の最後の作品ということになる。1957年2月の録音である。

さて第1楽章は、一見ベートーヴェンの後期を思わせるただならぬ気配で始まる。しかし間もなく民俗色の濃い活発な楽章に変わる。第2楽章はチェコの民族的な旋律が美しい。第3楽章は緩徐楽章だが、この曲の白眉だろう。思わずはっとするほど美しい。ドヴォルザークらしくない(?)洗練された美しさが感じられ、崇高な雰囲気がやどっている。第4楽章は一転して、リズミカルで、ドヴォルザークらしく民俗的で軽快な楽しい楽章だ。
ドヴォルザークの弦楽四重奏曲というと「アメリカ」がダントツに有名だが、この曲を聴くと他にも良い曲があることがわかる。ぼくの記憶では、あのアルバン・ベルクSQも、5年くらい前この曲を録音したはずだ。だいたいドヴォルザークというと、交響曲や協奏曲が圧倒的に有名だが、実は室内楽に名曲が多いのではないだろうか。この点、ブラームスと事情が似ている。

ヤナーチェクSQの演奏は中々スケールが大きく、表現力の豊かなもの。同じチェコでも洗練された演奏を聴かせてくれたスメタナSQとは、まるで持ち味が異なっている。東欧には昔からこのような個性的なすぐれた弦楽四重奏団がたくさんあったように思うが、ヤナーチェクSQも忘れられない存在だ。

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