ケンプのJ.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」

今日の東京はよく晴れたものの、風の冷たい1日でした。ぼくは久しぶりに、まとまった音楽を聴く時間を持つことができました。
そこで聴いてみたのは、ウィルヘルム・ケンプの演奏するバッハの「ゴルトベルク変奏曲」です。録音年月は1969年7月です。

ピアノによる「ゴルトベルク」というと、ぼくはこれまで、グレン・グールドによる新旧両録音で聴くことが圧倒的に多かったのですが、最近は他の演奏も少しずつ聴くようになりました。一昨年拙ブログにエントリーしたペライア盤もその一つですが、今日聴いたケンプは非常にユニークです。

「ゴルトベルク変奏曲」は曲自体がたいへんな傑作で、独創性とインスピレーションに満ち満ちて、無限の可能性を秘めているわけですが、ケンプの演奏で聴くとそういう可能性のようなものは感じられません。そのような可能性を遮断した演奏といえるのではないでしょうか。
これはあくまで「ケンプの」ゴルトベルク、「ケンプの目を通して見た」ゴルトベルクです。やや早めのテンポで、心優しく、慈愛に満ちたゴルトベルクが演奏されます。心温まるゴルトベルクです。

ぼくはケンプの大ファンなので、このような演奏も大歓迎です。万人向けの演奏ではないと思いますが、久しぶりに音楽を聴く喜びを味わうことができた1枚でした。


追記 この曲は過去にペライア盤の記事を書いたことがあるので、自己TBします。



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