ラグビー、ライオンズの南ア遠征・テスト第2戦

ヒデオ録画しておいた、ブリテッシュ&アイリッシュ・ライオンズ(以下、「ライオンズ」と省略します)の南アフリカ遠征、テスト・マッチ第2戦を観戦した。6月29日、南アフリカ、プレトリアで行われた試合である。

第1戦でスクラムが劣勢だったライオンズは、その反省から、FW第1列を左から、ゲシン・ジェンキンス、リース、アダム・ジョーンズとウェールズ勢で固め、左ロック(LO)に36歳のベテラン、ショー(イングランド)を起用した。
それが実り、前半は互角以上の戦いを見せた。
2分にスタンド・オフ、スティーブン・ジョーンズ(ウェールズ)のPGで先制すると、6分に相手陣内でラックを連取し、フルバック(FB)カーニーがトライ。S・ジョーンズのゴールが決まり、10対0とリードを広げた。
11分、南アに、ラインアウトからWTBピーターセンにトライを返されたが、15分、35分とジョーンズのPGで16対5。スクラムで互角以上に渡り合い、BKが連続攻撃を見せるなど、押し気味に試合を進めた。前半終了間際に、南アFB、フランソワ・ステインに自陣からロングPGを決められ、16対8で前半を折り返した。

後半に入ると、ライオンズはいきなりG・ジェンキンス、A・ジョーンズの両プロップが負傷退場した。これで以降、スクラムを組むことができなくなり、スクラムからの攻撃のオプションを失うことになる。これが結果的に災いしたのかもしれない。しかし、相手SOピナールが相次いでPGを外したのに対し、20分にジョーンズでPGで19対8とした時は、勝利が見えたかに見えた。

劣勢の南アは、後半15分にCTBフーリー、18分にFWのベッカー、ロッソー、20分にSOモルネ・ステイン、21分にフランカーのブルソーと、相次いで交代出場させた。これが成功した。
後半22分に相手ゴール前スクラムから、エースWTBハバナが一発で抜け、トライ(モルネ・ステイン、ゴール)。さらに27分にモルネ・ステインのPGで18対19と急接近した。
そしてついに33分、フーリーがタッチラインぎりぎりにトライして逆転した(モルネ・ステイン、ゴール)。
しかしライオンズもあきらめず、37分、ジョーンズがこの日6本目のPGを決め、25対25に追いついた。

このまま引き分けるかに見えた試合終了直前、ライオンズはセンターラインのやや相手陣内に入ったところで、痛恨のデンジャラス・タックルの反則。モルネ・ステインが、自陣から53.7メートルの見事なPGを決めた。PGが入った瞬間にノーサイド。28対25で南アフリカが劇的な勝利を収めた。

ライオンズは特に前半、試合を優位に進めながら、結局モルネ・ステインのキック力に泣かされてしまった。また後半の後半、スタミナが切れたような印象を受けた。試合が行われたのが不慣れな高地・プレトリアであったことが影響したのかもしれない。
また7本のプレースキックすべてを決めたジョーンズは見事だったが、トライを奪う決定力に欠けていたのではないだろうか。

南アは、モルネ・ステインのキックに目を奪われがちだが、ラインアウトがLOマットフィールド(余談だが、マットフィールドは間違いなく、2000年代の世界最高のロックだろう。ラインアウトがずば抜けているおり、走力・パワーとも兼ね備え、FWの統率力も持っている)を中心に終始優位に立ったことが大きな勝因だと思う。3本のトライはすべてラインアウトのクリーンキャッチから生まれたものだった。

今回の試合は、前週行われたテストマッチ第1戦(26対21で南アの勝ち)に比べると、引き締まった好ゲームだったと思う。

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