ホロヴィッツの「ショパン名演集」

本ブログ久しぶりの更新です。前に記事を書いたのが先月1月23日だったので、実に1ヶ月ぶりの更新ということになります。
本ブログを開設したのは2006年7月でしたが、これまでの約3年半、更新が1ヶ月途絶えることはありませんでした。それどころか、2週間以上途絶えたことはなかったはずです。

ではこの1ヶ月間何をやっていたのかというと、一言で言うと仕事が忙しかったのです。
本ブログは「クラシック音楽のある毎日」というタイトルの通り、クラシックの鑑賞を中心にしたブログですが、この1ヶ月の間、クラシックを聴く時間をほとんど確保することができませんでした。全然クラシックを聴いていなかったわけではないのですが、スピーカーに一心に耳を傾けるような精神的余裕はなく、ブログ記事を書くような精神的余裕もなかったのです。

今日の日曜は何とか仕事から解放されましたが、それでもブルックナーの交響曲とか、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲のような大曲を鑑賞しようという気になれません。
そんな時に耳を傾けるのにちょうど良いのは、小品集ではないでしょうか。
とりわけ今年が生誕200周年のメモリアル・イヤーだというショパンの小品集は、今日のように気持ちがクラシックに向かわない日にちょうど良いのではないでしょうか。

ぼくは、BMGジャパンから出たウラディミール・ホロヴィッツの「ショパン名演集」(CD番号=BVCC8969-8970)という題するホロヴィッツの2枚組を持っています。ホロヴィッツは、旧CBS(現ソニークラシカル)にもショパンの作品を録音していますが、今日聴いたのは彼が旧CBSに移籍する前のRCA時代、1945年から57年にかけての録音です。

今日聴いたのは2枚組の1枚目で、次のような作品が収録されています。

 ボロネーズ第6番作品53「英雄」
 マズルカ作品30-3
 マズルカ作品30-4
 バラード第1番作品23
 夜想曲作品72
 ワルツ作品64-2(いわゆる「嬰ハ短調のワルツ」)
 バラード第3番作品47
 夜想曲作品15-2
 スケルツォ第3番作品39
 舟歌作品60
 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ作品22

いずれもショパンが好きな方なら垂涎の名曲ばかりです。
少し付言しますと、マズルカは、ショパンは60曲以上作曲していますが、他のショパン作品のように注目が当たらないかもしれません。しかし実はショパンのマズルカは名曲の宝庫のではないでしょうか。
また「アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ」は、夢幻的で詩的な美しい前半部分(アンダンテ・スピアナート)と優雅れコケティッシュな後半部分の(華麗なる大ポロネーズ)の対照が見事な、大傑作です。

ホロヴィッツの演奏は、彼が一時的にリサイタル活動から引退する前の全盛期のものです。
その見事なテクニックを味わうだけでも十分満足できますが、その鋭敏な感性とデモーニッシュな迫力はホロヴィッツならではのものです。
フルトヴェングラーが同じ演奏を二度としないというのは有名な話ですが、ホロヴィッツにも同じことが言えるのではないでしょうか。それくらい感性の赴くままに弾いている印象がします。
例を挙げると、ホロヴィッツはノクターンはあまり演奏しなかったように思いますが、今日聴いたCDに収録されていた作品72と15-2の2曲のノクターンは繊細な感性に導かれた、思わずはっとするような美しい演奏です。

ホロヴィッツのショパンというと旧CBSに録音したものの方が有名なのかもしれませんが、このRCA時代の録音はCBS時代に勝るとも劣らぬ名演だと思います。
もっとも現在は、ソニーとBMGの合併により、ホロヴィッツのショパン録音はCBS時代とRCA時代をまとめて1個のボックスに集録されているようです。




ショパン名演集
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