テーマ:読書

古賀茂明『日本中枢の崩壊』(講談社)

古賀茂明『日本中枢の崩壊』(講談社)という本を読み終えた。 著者の古賀氏は1955年生まれ、現役の経済産業省のキャリア官僚である。 古賀氏は公務員制度の改革に取り組んだが、守旧派官僚によって閑職に追いやられた。その古賀氏が官僚の腐敗ぶりを告発したのが本書である。 国家公務員は公僕であり、自らを犠牲にしても国民に奉仕しなければな…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

桐野夏生『緑の毒』(角川書店)

桐野夏生『緑の毒』(角川書店)という小説を読み終えた。本年8月31日刊行の新刊である。 ぼくが桐野さんの小説と出会ったのは、約5年前、『グロテスク』(文春文庫)を読んだ時だった。本ブログを開設した直後のことだ。 『グロテスク』がたいへん面白かったので、以下『OUT』『柔らかな頬』『残虐記』など桐野さんの小説を次々と読んでいった思…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

盛山和夫『経済成長は不可能なのか』(中公新書)

盛山和夫『経済成長は不可能なのか』(中央公論新社=中公新書)という本を読み終えた。 著者の盛山氏は1948年鳥取県生まれ、現在、東京大学大学院人文科学系研究科教授である。本書は2011年6月25日の刊だから、出たばかりだということになる。 「はしがき」によれば、盛山教授は経済や財政の専門家ではなく、社会学者であり、階層問題や社会…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

野口悠紀雄『大震災後の日本経済』(ダイヤモンド社)

東日本大震災の発生から3ヶ月半が経過した。大震災の発生を踏まえて日本経済をどのような方向に進めていくべきか、少なくない経済学者等の著作が出ているようだ。 ぼくは大前研一『日本復興計画』(文芸春秋)、岩田規久男『経済復興』(筑摩書房)、それに本書・野口悠紀雄『大震災後の日本経済』の3冊を読了した。 野口教授の著作は、これまで本ブロ…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

植草一秀『日本の独立』(飛鳥新社)

最近、読書に充てる時間が少々できたので何冊か政治経済関係の本を読んでみた。 本ブログでも何冊か記事にしたいと思う。 まず植草一秀『日本の独立』(飛鳥新社、2010年12月6日刊)である。 著者の植草氏は1960年東京生まれ、早稲田大学教授を務めるなどエコノミストとして活躍したが、2004年以降2回にわたり痴漢事件で有罪判決を受…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

「これからの将来に読みたい本」Ⅱ

ぼくはこのブログを開設して1年余り経った頃の2007年9月9日に、「これからの将来に読みたい本」というタイトルの記事を書いたことがある(http://arturr.at.webry.info/200709/article_5.html)。 ぼくが死ぬまでの間に、これだけはどうしても読んでおきたい本を10冊挙げたものだった。 その10…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

東川篤哉『交換殺人には向かない夜』(光文社文庫)

この連休に東川篤哉『交換殺人には向かない夜』(光文社文庫)という小説を読み終えた。 この東川篤哉さんという作家の作品を読むのは初めてだった。というより、今年4月に発表された今年度の本屋大賞に東川さんの『謎解きはディナーのあとで』が選ばれたというニュースを聞いて、初めて東川さんの名前を知った。 それでさっそく東川さんの作品を1冊読…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

松原隆一郎『日本経済論』(NHK出版新書)

松原隆一郎『日本経済論』(NHK出版新書)という本を読み終えた。著者の松原氏は1956年、神戸生まれで、現在、東京大学大学院総合文化研究科教授とのことである。本書は本年2011年1月10日の刊である。 本書は『日本経済論』というタイトルだが、内容は経済に止まらない。 すなわち本書の章立てを見ると、  序章 「国際競争力」と…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

角田光代『八日目の蝉』(中公文庫)

角田光代『八日目の蝉』(中公文庫)という小説を読み終えた。 たいへん素晴らしい小説だったと思った。 物語は大きく1章に分かれている。 1章は「野々宮希和子」という20代後半の女性が語り手となっている。 希和子は、秋山丈博という男性と不倫関係にあり、秋山との間にできた胎児を中絶したという過去を持っている。ところが、秋山は妻との…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

東野圭吾『むかし僕が死んだ家』(講談社文庫)

東野圭吾『むかし僕が死んだ家』(講談社文庫)という小説を読み終えた。 大学の研究助手を務める「私」の下にモトカノの中野沙也加から電話がかかってきた。 彼女は「私」と別れた後。結婚し一児の母となっているが、頼みたいことあるので会ってほしいという。 「私」が沙也加と会ってみると、彼女の亡くなった父が長野県の松原湖近くの家に時々通っ…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

谷崎潤一郎『少将滋幹の母』(新潮文庫)

谷崎潤一郎『少将滋幹の母』(新潮文庫)という小説を読み終えた。 ぼくは、明治以降の日本の作家では、夏目漱石、谷崎潤一郎、三島由紀夫といった辺りが好きだ(平凡だが)。この中では、最近、谷崎に以前よりもずっとシンパシーを感じるようになった。年齢が50歳近くなり、漱石の後年に作品のようにあまり深刻なテーマを扱った文学を読むことは厳しくなった…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

門倉貴史『中国経済の正体』(講談社現代新書)

門倉貴史『中国経済の正体』(講談社=講談社現代新書)という本を読み終えた。著者の門倉氏は1971年神奈川県生まれ、2005年にBRICS経済研究所を設立し、現在、同研究所の代表を務めているとのことである。本書は本年2010年4月20日の刊である。 現在、尖閣諸島での中国漁船捕獲事件以来、日中関係の悪化が伝えられている。そして、日本…
トラックバック:1
コメント:1

続きを読むread more

吉田修一『悪人』(朝日文庫)

吉田修一『悪人 上・下』(朝日新聞出版=朝日文庫)という小説を読み終えた。 本作は単行本・文庫累計で200万部を超えるベストセラーになっているらしい。また、妻夫木聡主演で映画化され、上映中らしい。 主人公の清水祐一は長崎県の漁村に住む若い土木作業員。子供の頃、実母に捨てられ、祖父母に育てられ、今も祖父母とともに暮らしている。 …
トラックバック:1
コメント:2

続きを読むread more

鈴木亘『社会保障の「不都合な真実」』(日本経済新聞出版社)

鈴木亘『社会保障の「不都合な真実」』(日本経済新聞出版社、2010年7月15日刊)という本を読み終えた。 著者の鈴木氏は、1970年生まれ、現在、学習院大学経済学部経済学科教授、社会保障問題が専門とのことである。 育児、貧困、年金、介護といった社会保障の各分野で、現在いろいろと問題が生じていることが、多くのメディアによって報じら…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

伊坂幸太郎『砂漠』(新潮文庫)

伊坂幸太郎『砂漠』(新潮文庫)という本を読み終えた。 あらすじは、仙台が舞台になっている。仙台にある国立大学(もちろん東北大学)に通う学生、東堂、西嶋、南、北村(語り手)、鳥井の男子3人、女子2人の友人たちの物語である。 5人は麻雀をしたり、ボーリングをしたり、アルバイトをしたりの日常生活を送っているうち、恋愛に陥ったり、事件に…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ミラン・クンデラ『不滅』(集英社文庫)

ミラン・クンデラ(菅野昭正訳)『不滅』(集英社文庫)という小説を読み終えた。 著者のクンデラは1929年チェコ生まれ、『存在の耐えられない軽さ』で有名な作家である。現在も存命である。 本書『不滅』は1990年の作だから、比較的最近の作品だということになる。 ストーリーについては何とも形容の難しい作品だ。だが読み終えて大傑作だと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

竹森俊平『中央銀行は闘う』(日本経済新聞出版社)

竹森俊平『中央銀行は闘う』(日本経済新聞出版社)という本を読み終えた。 著者の竹森氏は1956年生まれ、現在、慶應義塾大学経済学部教授である。 竹森教授は、一昨年2008年に同じ日本経済新聞出版社から『資本主義は嫌いですか』という著書を上梓している。今回の『中央銀行は闘う』は、竹森氏はそのように書いていないが、内容的に『資本主義は嫌…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

村上春樹『1Q84 BOOK3』(新潮社)

村上春樹『1Q84 BOOK3』(新潮社)を読み終えた。 言うまでもなく、昨年大きな話題となった『1Q84 BOOK1』『同2』の続刊である。昨年ぼくは『1Q84』を読み、完全に圧倒された。しかし『BOOK2』は多くの謎を残したまま、終わった。本『BOOK3』はその続刊ということで興味津々である(ぼくは昨年、本ブログで『BOOK1、2…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

本田由紀『教育の職業的意義』(筑摩書房)

本田由紀『教育の職業的意義』(筑摩書房=ちくま新書)という本を読み終えた。著者の本田氏は1964年生まれ、現在、東京大学大学院教育学研究科教授である。メディアへの登場が多い方のように思う。本書は昨年2009年12月10日の刊である。 最初から恐縮だが、「教育の職業的意義」という言葉自体に少しの違和感を感じる。ぼく(1960年代前半…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

東野圭吾『使命と魂のリミット』(角川文庫)

東野圭吾『使命と魂のリミット』(角川文庫)という小説を読み終えた。東野さんらしい息もつかせぬストーリー展開で、短時間で読み終えることができた。 主人公の氷室夕紀は帝都大学病院に勤務する医師になったばかりの研修医だ。現在、同病院の心臓外科に勤務している。 彼女には、中学生の時、父・健介が大動脈瘤で亡くなったという過去がある。その時…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

広井良典『持続可能な福祉社会』(ちくま新書)

広井良典『持続可能な福祉社会』(筑摩書房=ちくま新書)という本を読み終えた。著者の広井氏は、1961年岡山県生まれ、現在、千葉大学法経学部教授である。 本書は2006年7月10日の刊だから、出版後3年半を経過してから読んだことになる。 広井教授の本は、2000年代初頭に『定常型社会』(岩波新書)という本を読んで以来、約10年ぶり…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

ジャック・アタリ『21世紀の歴史』(作品社)

ジャック・アタリ(林昌宏訳)『21世紀の歴史』(作品社)という本を読み終えた。同書は2008年8月30日の刊である。出版当初から読みたいと思ったいた本だったが、今まで延び延びになってしまった。 著者のアタリ氏は、1943年、アルジェリア生まれのフランス人である。1980年代にフランスのミッテラン大統領の下で大統領補佐官として活躍し…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

佐和隆光『グリーン資本主義』(岩波書店)

この連休に佐和隆光『グリーン資本主義』(岩波書店=岩波新書)という本を読み終えた。著者の佐和氏は1942年生まれ、現在、立命館大学大学院教授である(京都大学教授を長く務められた)。本書は昨年2009年12月18日の刊である。 ぼくが佐和教授の本を初めて読んだのは、1980年代前半の学生時代のことだった。岩波新書から出た『経済学とは…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

川上未映子『ヘヴン』(講談社)

この正月に川上未映子『ヘヴン』(講談社)という小説を読み終えた。ぐいぐいと惹き込まれる内容で、元旦の1日で読み終えることができた。 著者の川上さんは1976年生まれ、2008年『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞したとのこと。ぼくは『乳と卵』を読んでおらず、『ヘヴン』が川上さんの初体験だった。 主人公の「僕」は中学2年生。学校でひ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

宮本太郎『生活保障』(岩波書店)

宮本太郎『生活保障』(岩波書店=岩波新書)という本を読み終えた。本書は本年平成21年11月20日の刊である。 著者の宮本氏は1958年生まれ、現在、北海道大学大学院教授である。ぼくが宮本教授の本を読むのはこの本が初めてだが、社会保障分野に関する権威だという印象を持った。 脱線になるが、ぼくが新書を読むようになったのは、1980年…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

伊坂幸太郎『グラスホッパー』(角川文庫)

伊坂幸太郎『グラスホッパー』(角川文庫)という本を読み終えた。 ぼくが伊坂さんの小説を読むのは、今回が初めてだった。伊坂さんはたいへんな人気作家なのでいつかは読みたいと思っていただけれど、今までのびのびになっていたのだ。 『グラスホッパー』は、「押し屋」と呼ばれる殺し屋を中心にした犯罪小説である。 「押し屋」は、被害者を自動車…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

黒木亮『貸し込み 上・下』(角川文庫)

黒木亮『貸し込み 上・下』(角川文庫)という本を読み終えた。 ぼくが黒木亮さんの小説を読むのは、昨年の秋に『巨大投資銀行 上・下』(角川文庫)を読んで以来、1年ぶりのことだった。またぼくはこれまで、黒木さんの小説を『トップ・レフト』『アジアの隼』、それに『巨大投資銀行』と3作読んだことがあり(この中で、『トップレフト』と『巨大投資銀行…
トラックバック:1
コメント:4

続きを読むread more

石井邦生『わが天才棋士・井山裕太』(集英社インターナショナル)

石井邦生『わが天才棋士・井山裕太』(集英社インターナショナル)という本を読み終えた。 今年10月、囲碁界に新星が現れた。わずか20歳4ヶ月の史上最年少で名人位を獲得した。井山裕太八段である。本書は、井山新名人の師匠である石井邦生九段が、わずか6歳の時の井山との出会いから、今年9月に張ウ名人(当時)に挑戦するまでを書き記した成長の軌跡で…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

佐々木毅『政治の精神』(岩波書店)

佐々木毅『政治の精神』(岩波書店=岩波新書)という本を読み終えた。本書は、本年6月19日の刊である。 著者の佐々木氏は、1942年秋田県生まれ、現在、学習院大学法学部教授だが、東京大学総長を務めた経歴を持つ政治学界の権威である。 衆議院における小選挙区比例代表並立制、政治資金法改正など、1990年代の日本の政治改革において、佐々木氏…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

岩田規久男『日本銀行は信用できるか』(講談社現代新書)

岩田規久男『日本銀行は信用できるか』(講談社現代新書)という本を読み終えた。 著者の岩田氏は1942年生まれ、学習院大学経済学部教授である。本書は本年8月20日の刊である。 ぼくはこのブログで次のようなことを書いたことがある。 日本には経済学者・エコノミストを名乗る人々が山ほどいるが、彼の主張は全くのバラバラで、共通点など何一…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more