テーマ:読書

スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』(早川書房)

スティーグ・ラーソン(ヘレンハルメ美穂・岩澤雅利訳)『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』上・下(早川書房)という本を読み終えました。本書を入手したのは、ブログ仲間のrさんのお薦めによるものです。記して感謝したいと思います。 本書はスウェーデンの作である。上巻の訳者あとがきに次のように書かれている。 「この3部作(注:「ミ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

猪木武徳『戦後世界経済史』(中公新書)

猪木武徳『戦後世界経済史』(中央公論新社=中公新書)という本を読み終えた。 本書は本年5月25日の刊である。また本書は中公新書のちょうど2000番に当たる。 2000年代に入ってから多くの出版社が新書市場に参入したが、中公新書は岩波新書、講談社現代新書とともに古参的存在である。各社が毎月多数の新書を出版し、それらが玉石混交と思われる…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

桐野夏生『IN』(集英社)

この週末に桐野夏生『IN』(集英社)という本を読み終えた。桐野夏生さんはぼくの好きな作家だが、ここ1年以上読んでいなかった。 本書は鈴木タマキという女性作家が主人公になっている。タマキが、7年間も不倫関係にあったかつての愛人の編集者・阿部青司と再会するところから物語は始まる。 タマキは、既に亡くなっている有名作家・緑川未来男の『…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

村上春樹『1Q84』(新潮社)

村上春樹『1Q84』BOOK1とBOOK2(新潮社)を読み終えた。2巻合わせて1000頁近い大作である。だが、親しみやすい語り口と、たいへん面白く、しかしたいへん深い内容で、ぐいぐい引きこまれてしまった。仕事からの帰宅後はもちろん、電車の中でも読みふけり、1週間で読み終えることができた。 ぼくは村上春樹のファンではないと思う。19…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

村上龍『ライン』(幻冬舎文庫)

村上龍『ライン』(幻冬舎文庫)という本を読み終えた。 村上龍の小説を読むのは久しぶりだった。本ブログの古い記事を遡ってみると、2006年10月20日に『2days 4girls』(集英社文庫)という小説の記事を書いていた。その時以降、村上龍の小説を読んだ記憶はないから、約2年半ぶりに読んだことになる。 この『ライン』という小説は…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

阿部彩『子どもの貧困』(岩波書店)

阿部彩『子どもの貧困』(岩波書店=岩波新書、2008年11月20日刊)という本を読み終えた。読み終えた感想から言うと、たいへんな力作であり、ぼくのような社会問題・教育問題と直接関係のない一般人にとっても大いに有益な内容をもった本だと思った。 著者はまず、なぜ子どもが貧困であることが問題なのかという問題を提起する。 もちろん、貧困…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

森絵都『ラン』(理論社)

森絵都『ラン』(理論社)という本を読み終えた。 本書は単行本である。ぼくはいつも、小説は文庫化されるのを待ってから読むようにしているので、本書は例外である。どうしてかというと、本書はぼくが買ったのではなく、息子(現在、中2)が買ったものなのだ。 息子の通う中学校では中1の時、本書『ラン』を題材にした授業が行われたらしく、それで息子も…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

東野圭吾『レイクサイド』(文春文庫)

東野圭吾『レイクサイド』(文春文庫)という本を読み終えた。本書はこの5連休にのんびりと気軽に読むことができる本をという意図から買っておいたのだけれど、読み始めると面白くて止めることができなくなり、2、3時間で読み終えてしまった。 東野さんは現在日本で最も売れ行きのいい作家だと思うが、その秘訣は、このように読み手をぐいぐい引っ張って離さ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

森絵都『風に舞いあがるビニールシート』(文春文庫)

森絵都『風に舞いあがるビニールシート』(文春文庫)という短編集を読み終えた。 本書は『器を探して』『犬の散歩』『守護神』『鐘の音』『ジェネレーションX』、それに表題作『風に舞いあがるビニールシート』の6作が収録されている。 各作品の主人公は、『器を探して』がオーナーパティシエの女性秘書、『犬の散歩』が捨て犬保護のボランティアをし…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

山口二郎『政権交代論』(岩波書店)

山口二郎『政権交代論』(岩波書店=岩波新書)という本を読み終えた。著者の山口氏は、1958年生まれ、現在北海道大学法学部教授である。本書は本年2009年3月19日の刊である。 ぼくが山口教授の著作を読むのは、『戦後政治の崩壊』『ブレア時代のイギリス』(ともに岩波新書)に続いて、3冊目だった。しかし山口氏は新聞・雑誌等で多く論考を発…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

吉川徹『学歴分断社会』(筑摩書房)

吉川徹『学歴分断社会』(筑摩書房=ちくま新書)という本を読み終えた。著者の吉川(きっかわ)氏は1966年生まれ、現在、大阪大学大学院人間科学研究科准教授である。本書は、本年2009年3月10日の刊である。 ところで今、「学歴」というものについて、どのような印象が持たれているだろうか。今は昔と違い、実力社会だから、「高卒」「大卒」あ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

岩田規久男『金融危機の経済学』(東洋経済新報社)

岩田規久男『金融危機の経済学』(東洋経済新報社)という本を読み終えた。著者は、1942年生まれ、学習院大学教授である。本書は2009年2月19日刊である。 一昨年夏のザププライム・ローン問題に発生に端を発し、昨年2008年9月15日のいわゆる「リーマン・ショック」に始まる金融危機、実体経済への波及、そして現在に至るまでの世界同時不…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

ヘニング・マンケル『目くらましの道』(創元推理文庫)

ヘニング・マンケル(柳沢由実子訳)『目くらましの道 上・下』(創元推理文庫)という本を読み終えた。 本書はスウェーデンの警察小説である。 スウェーデンの警察小説といえば、日本で最も有名なのは角川文庫から出ていたマイ・シューヴァルとペール・ヴァールーのマルティン・ベック警視シリーズだろう。 マルティン・ベック・シリーズは全部で1…
トラックバック:1
コメント:4

続きを読むread more

吉見俊哉『ポスト戦後社会』(岩波書店)

吉見俊哉『ポスト戦後社会 シリーズ日本近現代史⑨』(岩波書店=岩波新書)という本を読み終えた。本書は本年2009年1月20日の刊である。 著者の吉見氏は、1957年生まれ、現在、東京大学大学院情報学環教授とのこと。ぼくが吉見教授の本を読むのは、同じ岩波新書から2007年に出た『親米と反米』に次ぎ2冊目だった。 本書は、岩波新書からシ…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

亀山郁夫訳、ドストエフスキー『罪と罰1』(光文社古典新訳文庫)

この3連休に、亀山郁夫氏の新訳が出たドストエフスキー『罪と罰1』(光文社古典新訳文庫)を読み終えた。 末尾にある「読書ガイド」によると、『罪と罰』の原書は全6巻で構成されており、亀山氏の新訳では、その第1巻と2巻がこの『罪と罰1』に収録され、以降第3、4巻が収録された『罪と罰2』、第5、6巻が収録された『罪と罰3』と順次されていくらし…
トラックバック:0
コメント:6

続きを読むread more

東野圭吾『さまよう刃』(角川文庫)

東野圭吾『さまよう刃』(角川文庫)という本を読み終えた。本書は同じ東野さんの『容疑者Xの献身』などと異なり、謎解きの要素はないが、最初から最後まで手に汗を握るサスペンスで、ぼくなどは忘年会の帰りの電車の中でも読みふけるほどだった。 小説は、主人公の長峰重樹が、一人娘の絵摩を2人の少年に殺害されたところから始まる。しかも絵摩は、誘拐…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

アラン・グリーンスパン『波乱の時代 特別版』(日本経済新聞出版社)

アラン・グリーンスパン(山岡洋一訳)『波乱の時代 特別版』(日本経済新聞出版社)という本を読み終えた。 本書は、2007年に刊行(日本では2007年11月に出版)されたアラン・グリーンスパン『波乱の時代』の特別版であり、2008年9月9日出版の原著ペーパーバック版に追加されたエピローグを訳出したものだという。この『特別版』の日本での刊…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

黒木亮『巨大投資銀行 上・下』(角川文庫)

黒木亮『巨大投資銀行 上・下』(角川文庫)という本を読み終えた。 作者の黒木氏は、現代での経済小説の作家として屈指の存在である。ぼくは黒木氏の小説は、昨年『トップ・レフト』(角川文庫)という本が初めてだった。続いて『アジアの隼』(祥伝社文庫)という本を読んだ。『トップ・レフト』『アジアの隼』ともたいへん面白かった。それでこの『巨大投資…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

竹森俊平『資本主義は嫌いですか』(日本経済新聞出版社)

昨日までで竹森俊平『資本主義は嫌いですか』(日本経済新聞出版社)という本を読み終えた。「それでもマネーは世界を動かす」という副題が付せられている。著者の竹森氏は1956年生まれの慶応大学経済学部教授で、本書は2008年9月8日の刊である。 ぼくは竹森教授の『1997年――世界を変えた金融危機』(朝日新書)という本を読んだことがあり、同…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

東野圭吾『悪意』(講談社文庫)

今日の午後、東野圭吾『悪意』(講談社文庫)という本を読み終えた。 8月に読んだ東野さんの『容疑者Xの献身』(文春文庫)という本が面白かったので、また東野さんの本を読んでみたいと思い、この週末に読もうと思って本書を購入したのだけれど、たいへん面白く、読み出したら止められなくなり、日中の数時間で読み終わってしまった。 本書は、人気作…
トラックバック:2
コメント:4

続きを読むread more

野中尚人『自民党政治の終わり』(筑摩書房)

野中尚人『自民党政治の終わり』(筑摩書房=ちくま新書)という本を読み終えた。著者の野中氏は1958年生まれ、現・学習院大学法学部教授、専攻は比較政治学とのことだ。2008年9月10日刊である。 本書は読んでいて興味深く、面白く、短時間で読み終えることができたばかりか、たいへん勉強にもなった。 著者の言葉をそのまま引用すると、「第…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

吉田修一『パレード』(幻冬舎文庫)

この週末に吉田修一『パレード』(幻冬舎文庫)という本を読み終えた。吉田修一という人は、1968年長崎県生まれ、2002年に芥川賞を受賞したそうだが、ぼくは昨年まで全く読んだことがなく、今年になって初めて『東京湾景』(新潮文庫)という小説を読んだ。『パレード』は『東京湾景』に続く2冊目である。 『パレード』は、東京の世田谷区千歳烏山…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

ロバート・ライシュ『暴走する資本主義』(東洋経済新報社)

ロバート・B・ライシュ(雨宮寛・今井章子訳)『暴走する資本主義』(東洋経済新報社)という本を読み終えた。 本書は本年6月26日の刊である。著者のライシュ氏は、1946年米国ペンシルバニア州生まれで、現在カリフォルニア大学バークレー校教授を務めている。クリントン政権下で、労働長官を務めた経歴の持ち主で、もし今秋のアメリカの大統領選挙でオ…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

劇団ひとり『陰日向に咲く』(幻冬舎文庫)

劇団ひとり『陰日向に咲く』(幻冬舎文庫)という小説を読み終えた。「劇団ひとり」という人は、ふだんテレビのバラエティー番組を見ないぼくでさえ、名前と顔が一致し、キャラクターも知っているというほど人気のお笑い芸人だ。本書『陰日向に咲く』はミリオンセラーになったらしい。 本書は、『道草』『拝啓、僕のアイドル様』『ピンボケな私』『Qver…
トラックバック:1
コメント:2

続きを読むread more

東野圭吾『容疑者Xの献身』(文春文庫)

東野圭吾『容疑者Xの献身』(文春文庫)という本を読み終えた。ぼくはふだんミステリー小説をあまり読まないので、東野さんの作品もこれまであまり読んだことがない。『白夜行』(集英社文庫)、『眠りの森』(講談社文庫)に続き3作目だった。だが、この『容疑者Xの献身』は読み終えて、相当な傑作だと思った。 物語は、数学の天才的頭脳の持ち主で、現…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ビル・エモット『アジア三国志』(日本経済新聞出版社)

ビル・エモット(伏見威蕃訳)『アジア三国志』(日本経済新聞出版社)という本を読了した。著者のエモット氏は1956年イギリス生まれ、同国の『エコノミスト』誌の編集長を務めた著名ジャーナリストである。同誌の東京支局長を務めた経験のある知日派であり、『日はまた沈む』等の著作でも知られている。 ぼくは、エモット氏の著作は「日はまた沈む」のほか…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

岡田克也『政権交代 この国を変える』(講談社)

岡田克也『政権交代 この国を変える』(講談社)という本を読了した。著者の岡田氏は現役の衆議院議員で、もと民主党代表である。 今日も日経平均株価は下落して終えた。これで12日間連続の下落だ。12日間も連続して下落するのは、なんと54年ぶりのことだという。 物価高、その原因となっている原料高、インフレ懸念、アメリカに端を発した先の見…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

デヴィッド・ハーヴェイ『新自由主義』(作品社)

デヴィッド・ハーヴェイ(渡辺治監訳)『新自由主義』(作品社)という本を読み終えた。2007年3月10日刊の本である。 著者のハーヴェイ氏は、1935年、イギリス生まれ、ジョンズ・ホプキンス大学教授、オックスフォード大学教授を経て、現在ニューヨーク市立大学教授で、専攻は経済地理学とのことである。本書は学術書として位置づけられるべきもので…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

漢詩の楽しみ―杜牧Ⅱ

今日も天気に恵まれた春の1日でした。久しぶりに漢詩を詠みます。ぼくの好きな杜牧に、忘れられない春の詩があります。   江南春 絶句  千里鶯啼緑映紅  千里 鶯啼いて 緑 紅に映ず  水村山郭酒旗風  水村 山郭 酒旗の風  南朝四百八十寺  南朝 四百 八十寺  多少楼台煙雨中  多少の楼台 煙雨の中 冒頭の「…
トラックバック:1
コメント:4

続きを読むread more

杉山茂樹『4-2-3-1』(光文社)

杉山茂樹『4-2-3-1』(光文社新書)という本を読み終えました。本書はサッカーの戦術に関する本で、ブログ仲間のIさんから教えて頂いて読んでみたのです。 サッカーの観戦といっても、観戦する人によっていろいろな視点があると思います。特定のチーム(日本代表、鹿島アントラーズ、ACミラン等)を応援するという視点、特定の選手(ロナウジーニ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more