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ミル(山岡洋一訳)『自由論』(光文社)

ミル(山岡洋一訳)『自由論』(光文社古典新訳文庫)という本を今日まで読み終えた。ミル『自由論』は1859年に出版された19世紀自由主義思想の古典的著作である。「訳者あとがき」によると、日本では明治4年(1871年)に初めて中村正直訳で出版され、福沢諭吉『西洋事情』などとならび明治初期のベストセラーだったという。 ぼくは大学が法学部…
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大屋雄裕『自由とは何か』(筑摩書房)

大屋雄裕『自由とは何か』(筑摩書房=ちくま新書)という本を読み終えた。本年9月10日の刊である。著者の大屋氏は1974年生まれ、名古屋大学准教授で専攻は法哲学とのこと。ぼくよりも10歳以上も若い。気鋭の学者のようだ。 本書は「規則と自由」「監視と自由」「責任と自由」の3章に分かれている。 第1章「規則と自由」では、1人1人の個人…
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岩田正美『現代の貧困』(筑摩書房)

岩田正美『現代の貧困』(筑摩書房=ちくま新書)という本を読んだ。著者(=日本女子大学教授)は貧困や生活保護研究の第一人者らしい。 近年、毎日のように格差問題がマスコミによって報じられている。しかし著者はまず最初に、格差問題と貧困問題を区別する。格差は場合によっては「格差があって何が悪い」と開き直ることも可能だが、貧困はある生活状態…
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野口悠紀雄『資本開国論』(ダイヤモンド社)

野口悠紀雄『資本開国論』(ダイヤモンド社、2007年5月31日刊)という本を読み終えた。著者の野口悠紀雄氏は現在、早稲田大学大学院教授で、これまで多数の著書を刊行している他、「週刊ダイヤモンド」誌にコラムを連載している有名な経済学者である。ただしぼくは、これまで野口教授の本は『超整理法』『日本経済再生の戦略』(ともに中公新書)の2冊しか…
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野口旭『グローバル経済を学ぶ』(筑摩書房)

野口旭『グローバル経済を学ぶ』(筑摩書房=ちくま新書)という本を読み終えた。今年5月10日刊の新刊書である。著者の野口氏は専修大学経済学部教授で専門は国際経済学とのことだが、ぼくはこの人の本を読むのは初めてだった。 「まえがき」によると、グローバリゼーションに関する政治家やジャーナリストの言説を聞いていると、著者のような専門家から…
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吉見俊哉『親米と反米』(岩波書店)

吉見俊哉『親米と反米』(岩波書店=岩波新書)という本を読み終えた。本年4月20日に出版されたばかりの本である。著者の吉見氏は奥書きによると、1957年生まれ、東京大学大学院情報学環教授とのこと。ぼくのおぼろげな記憶では、同氏は「カルチュラル・スタディーズ」(従来的な縦割りの学問にとらわれず、学問横断的な知の構築をめざす研究をいうものとぼ…
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スティグリッツ「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」

ジョセフ・E・スティグリッツ(楡井浩一訳)「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」(徳間書店、2006年11月30日刊)という本を読み終えた。著者のスティグリッツ氏は2001年度のノーベル経済学賞を受賞した経済学者で、ぼくが彼の著書を読むのは2002年3月31日刊の「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」(やはり徳間書店)以来2冊…
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長谷部恭男 杉田敦『これが憲法だ!』(朝日新聞社)

長谷部恭男 杉田敦『これが憲法だ!』(朝日新聞社=朝日新書)という本を読み終えた。長谷部恭男氏は東京大学教授で専攻は憲法学、杉田敦氏は法政大学法学部教授で専攻は政治学である。本書はこの両者の対談という形式を取っている。なおぼくは長谷部教授の著書は『憲法と平和を問いなおす』(ちくま新書)、『憲法とは何か』(岩波新書)の2作、杉田教授の著書…
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ビル・エモット ピーター・タスカ「日本の選択」

ビル・エモット ピーター・タスカ「日本の選択」(講談社インターナショナル)という本を読み終えた。この本は2007年3月12日の刊である。 エモット氏はイギリスの「エコノミスト」誌の編集長で、日本では「日はまた沈む」「日はまた昇る」(ともにぼくは読んだことがある)等の著作で知られている。タスカ氏(エモット氏と同様イギリス人)は外資系証券…
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岡本裕一朗「モノ・サピエンス」(光文社)

岡本裕一朗「モノ・サピエンス」(光文社=光文社新書)という本を読み終えた。2006年12月20日刊の本である。人間は「ホモ・サピエンス」(知恵ある人)であるはずなのに、現代社会のいたる場面で人間の「モノ化」が進んできた、というのが本書のテーマである。 著者は現代社会を、モノの見方や考え方がもっぱら「消費者」という観点から行われてい…
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中川右介『カラヤンとフルトヴェングラー』(幻冬舎)

中川右介『カラヤンとフルトヴェングラー』(幻冬舎=幻冬舎新書)という本を読み終えた。著者は「クラシック・ジャーナル」誌の編集者で、本書は「クラシック・ジャーナル」誌に連載した記事をベースに執筆したものらしい。 物語はナチスが政権を掌握した1933年のベルリンに始まる。ナチスによる表現の自由の厳しい干渉を受けながら、ある時はナチスに…
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佐和隆光「この国の未来へ」(筑摩書房)

佐和隆光「この国の未来へ」(筑摩書房=ちくま新書)という本を読んだ。2007年2月10日の刊である(実際には2月6日頃店頭に置かれていた)。佐和教授は有名なリベラル派の経済学者だが、本を出版するのは久しぶりのような気がする。ぼくはこれまで同教授の「市場主義の終焉」「日本の「構造改革」」(ともに岩波新書)等の著作を読み、その主張に共鳴する…
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伊東光晴「日本経済を問う」(岩波書店)

伊東光晴「日本経済を問う」(岩波書店)という本を読んだ。2006年11月29日の刊である。著者がこれまでに「世界」等の雑誌で発表してきた論文を中心に編まれた本のようだ。 ぼくは、学生時代の1980年代前半に、伊東教授の「ケインズ」(岩波書店=岩波新書)という本を読んだことがある。内容はもう憶えていないが、あの時がケインズ理論に接し…
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薬師院仁志「日本とフランス 二つの民主主義」(光文社)

薬師院仁志「日本とフランス 二つの民主主義」(光文社新書)という本を読み終えた。最近読んだ、同じ光文社新書から出ている城繁幸「なぜ若者は3年で辞めるのか?」という本が期待以上に面白かったので、他の光文社新書も読んでみようと思って読んだ本である。結果からいうと、大学生および一般人に向けた非常にすぐれた啓蒙の書だと思った。 本書で著者…
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城繁幸「若者はなぜ3年で辞めるのか?」(光文社)

城繁幸「若者はなぜ3年で辞めるのか?」(光文社新書)という本が話題になっているようなので読んでみた。著者の城氏は富士通の出身で、同社が新人事制度を発足させる時に実際に業務に携わった経験の持ち主とのことである。 本書を読んでみてぼくが感じたのは、現在の日本の雇用環境、特に年功序列制度に対する若年層からの怒りの書だということだ。 冒…
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天児慧「中国・アジア・日本」(筑摩書房)

天児慧「中国・アジア・日本」(筑摩書房=ちくま新書)という本を読み終えた。今年10月10日の刊である。7月に読んだ毛里和子「日中関係」が、タイトルの通り日中関係を中心に述べた本であったのに対し、こちらは日中関係を含む中国の現状、その対外関係・内政の現状および将来の展望についてバランスよく述べた良書だった。 ぼくが読んでいてなるほど…
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橘木俊詔「格差社会」(岩波書店)

橘木俊詔「格差社会」(岩波新書)という本を読んだ。ぼくは1990年代の終わりに同じ橘木教授の「日本の経済格差」(岩波新書)を読んだことがある。当時はまだ一億総中流と思われていた日本で、経済格差が進行しているという問題を投げかけた本だった。それ以来、ぼくは格差問題に興味を持つようになり、橘木教授の「安心の経済学」「家計からみる日本経済」(…
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岩田規久男『「小さな政府」を問いなおす』(筑摩書房(ちくま新書))

岩田規久男『「小さな政府」を問いなおす』(ちくま新書、本年9月10日刊)という本を読み終えた。充実した内容だったので、勉強する感覚で傍線(ぼくはマーカーは使わないのです)を引きながら読んだ。そのため新書のわりには読み終わるまでに時間がかかった。 まず第二次大戦後の日本が「大きな政府」に至るまでの歴史をたどる。ここでぼくが新鮮だった…
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小沢一郎『小沢主義』(集英社インターナショナル)

「まえがき」によると、『日本改造計画』以来、13年ぶりの書き下ろしとのことだ。私塾「小沢一郎政治塾」で話していることを本にしたとのことだ。ぼくは『日本改造計画』を読んで、共鳴する点が多かったのを記憶している。今回の本はエッセイ風の内容で、ぼくはあっという間に読み終わった。 さて今回の本では、具体的な政策提言などはほとんどなされてい…
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岩井克人「資本主義から市民主義へ」(新書館)

岩井克人(聞き手=三浦雅士)「資本主義から市民主義へ」(新書館)という本を読んだ。結論からいうと、すばらしい、いや、ものすごい本だと思った。2003年に岩井教授の「会社はこれからどうなるのか」(平凡社)が出た時は5年に1度の名著だと思ったが、「資本主義から市民主義へ」もこれに匹敵する。 本書は、貨幣論、資本主義論、法人論、信任論、…
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トフラー「富の未来」(講談社)

アルビン・トフラー/ハイジ・トフラー(山岡洋一訳)「富の未来」上・下(講談社)という本を読み終えた。たいへん読みやすく(余談だが、この本を訳した山岡洋一氏は、これまでも数冊読んだが、非常にすぐれた翻訳家だと思う)、興味深い内容だったので、意外と早く読み終わった。 内容は壮大な文明論で、人類は、農業社会・工業社会を経て、現在、情報社…
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毛里和子「日中関係」(岩波新書)

今年6月に出版された毛里和子「日中関係」(岩波新書)という本を読み終えた。 終戦直後から72年の国交回復を経て現在に至るまでの日中関係について、政治面を中心に手際よくまとめてある本だった。近年の中国国内での言論についても紹介がされている。72年の国交回復は、中国においては一部の政治指導者によってなされたもので中国国民の意思を反映したも…
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